バルというのは海沿いの街だけど、山の方に行ってみると旧市街があって、そこが観光の目玉らしい。というわけで行ってみることにした。アルバニアもそうだしモンテネグロも、というかバルカン半島全体的に、いやもしかしてヨーロッパ全体かな?
こう、都市があって、古い建物で構成された町があって、そこを観光地にする、という流れが多くみられる気がする。
旧市街が見えてきた。
この城壁の中にたくさん古い建物があるらしい。
城壁の中へ。
入場料2ユーロ
を、、ケチった。
「観光地らしい観光地を見にいくことが自分の主題じゃない。地球上どこでも観光地だ」と自分に言い聞かせた。苦笑
引き返して城壁の周りにあるものを見に行った。
観光客向けのレストランバーやお土産物屋さんがあるところ。
旧ユーゴスラビア時代の通貨が販売されていた。
一通り見て、もっと自然のある場所が面白そうだと思って山を登ってみることにした。重い自転車をよっこらよっこら押して行って住宅地を抜けて登山道らしき場所に辿り着いた。
すれ違う男性に挨拶をすると英語で会話が始まった。
ロシアのモスクワからこの地に最近移り住んできたそうだ。ノマドワーカーとして働きながら暮らしているという。やっぱり移住先としてこのモンテネグロを選ぶ人は多いんだなあと改めて思った。ハイキングができるコースを教えてもらって別れた。
自転車を置いてゆっくり歩いて山を楽しんだ。
小さな滝も見た。ちょっと寒かったので飛び込む勇気は湧いてこなかった。
観光客慣れしていて足元に擦り寄ってきた猫。モンテネグロはこういう可愛がられ慣れている猫が多いらしい。
モンテネグロは道中ずっと立派な山が聳え立っていて見事だったのでこの機会にちょっとでも登れてよかった。
夕方ごろ、昨晩泊まらせていただいた家に充電ケーブルを忘れてしまったことに気がついて取りにいって、晩御飯をご馳走になって別れた。
夜な夜な寝場所を探す。
海岸沿いにどこかしらテントを貼れる広場がありそうだという見立てで道路を歩く。メインの道路を外れて海に向かう道を辿ると、広めの駐車場らしきスペースを発見した。そこにテントを張った。
周囲に人がいなかったので誰にも許可はとっていない。
程なくして懐中電灯を持って歩いてくる人が。多分この土地の持ち主だ。
こういう時は進んで挨拶をするに限る。
暗闇の中で両手をあげて「ドバルベーチェ(こんばんは)」と声を掛けた。
懐中電灯の灯りがこっちに向いた。
相手の顔は暗闇でわからない。おじさんだった。
この土地の持ち主ですぐそばの家に住んでいるそうだ。
セルビア語以外話せない。
翻訳機を見せると事情を理解してくれて「全然問題ないよ」とOKしてくれた。
モンテネグロ人の誰かが言っていたのだけれど、モンテネグロは空き地とか駐車場への出入りに寛容みたいだ。流石に都市は厳しいけれど、ちょっと外れたら、空き地や駐車場で野宿するくらい問題にはそうそうならないそうだ。
まあもちろん場合によるだろうけれど、ゆるゆるした雰囲気がありがたいなあと思いながらこの国に居させてもらっている。