サッカースタジアムで自転車のチューブ3本のパンクを修理。これだけでほぼ午前中が終わった。多分タイヤの内側に亀裂が入ってしまっているからチューブに穴が開く。もうタイヤを交換しなければまたパンクする。
広いスタジアムで呼吸をして、出発。
オリーブの木や桃の木がたくさん生えている農場を通り過ぎる。
トラックが後ろから追いついてきて停まった。
中のおじさんが後ろのたくさん箱に積まれた桃を指差す。
「持っていけ」の合図。
ひとつだけ持っていこうとしたら
「もっと持っていけよ」的なことを言われる。
というわけで桃を頂いた。5個。
立ち止まってむしゃむしゃ食べた。
固い。日本でイメージしている桃は柔らかいものだったけれど、この辺りの桃は固い。あと色も黄色い。味はちゃんと甘いけれど酸っぱみもある。でもうまい。
山と山の間を走り抜けていく。
直売所を発見。
今日もトマトひとつだけお求めしてみる。
直売所の青年は気前よく持っていけと言ってくれた。
自分の大雑把なこれまでの旅路の話でアルバニアと言ったところで
彼から自己紹介をしてくれた。アルバニアのエルバサン出身だった。
「おお〜行ったよエルバサン」
彼は笑顔になって
さらに玉ねぎ、きゅうり、ししとう、トマトを袋に入れてプレゼントしてくれた。
ありがとう〜〜〜😊
人懐っこさを司る(ぼくの中で)アルバニア魂は異国でも健在だ。
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海際の町に出てきた。カフェを一件選んで作業。ブログの更新を全然していないので少しずつ始めていきたいところ。
店の人が物腰の柔らかい若者で、日本のことが好きだと言っていた。ギリシャ人的には日本はアジアの中で一番素晴らしい国。礼儀正しくて好感の持てる人種だと言っていた。
若者の名前はコンスタンティヌス。「昔の王様やんけ」と言ったら「この辺は多いよ、コンスタンティヌス」と笑っていた。夜まで作業をして、別れ際にパンを差し入れしてくれた。寝場所は海岸近くがいいとアドバイスしてくれた。
夜9時くらいになって寝場所のアテもしっかり定まっていないけれど、旅行者向けカフェやレストランで賑わう海岸沿いを走り抜けて、暗い道を走って走って、なんとなくテントが張れそうなスペースを発見した。
大丈夫そうな空気って長く野宿してるとだんだんわかってくるもんなんだ。少し地元の若者らしき人も通りかかったけれど野宿は安全にできた。
なんか平和な一日だったな。