HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

自分のペースで進む(アテネ Αθήνα〜ハルキス Χαλκίδα)

アテネから移動開始。その距離およそ450km。トータルで移動したのは下の地図みたいな感じ、ほとん大きな島みたいになっている半島に渡った。

とりあえずは友人宅でカメラを受け取るのが一番のミッションだけど、その前に壊れたカメラの行き先を決定するため修理業者のあるテッサロニキに移動する。距離としては400kmくらい。

これまでの旅ではカメラを首からぶら下げ移動しながら一生懸命シャッターチャンスを探し、さっとカメラを構えていたけれど、せっかくカメラが使えず首から何もぶら下がっていない自由な期間なので、撮影をしない進み方を味わってみた。純粋に自分の目で見て景色を味わっていれば良いっていうのはやっぱり全然違う気持ち良さがあっていいね。

走って行く中でギリシャの雰囲気を改めて感じて、あーこれこれ、去年もあったなこんなの、という感じで思い出す。暑い風に乗ってくる松の香り、セミの鳴き声、道路にたくさんおいてあるミニチュアの教会、青い海。

自転車の走りとしては、今まで以上に自分が辛くないように進んだ。辛くなる前にさっさと自転車を降りてゆっくり歩く。普通に漕いでいると誰にも頼まれていないのに無意識に「もっと急がなくちゃ」とか「疲れても走り続けてたくさん移動しなきゃ」とか「辛いこと耐えて体鍛えなきゃ」とか思って必要以上に疲れる。基本ストイックな方向に自分を持っていきたがる。そういうちょっとした苦行が好きだと思ってたんだけど、改めて走ってみて感じるのはそれ、実際もういらないかなあと。これまで以上に楽にゆっくり行きたい。もっと常に穏やかに笑っていられるようにしたい。

あと、ここ数日、欧州圏でたくさん店舗があるドイツ発の大手激安スーパー「Lidl(リドル)」で超安売りのパイ(30円くらいで買える) をたくさん買ってたんだけど、なんかそういうの食べていると内臓が気持ち悪くなるのを前よりもはっきり感じるようになった。いやまあ、美味しく食べられるんだけど、やっぱり大きなスーパーで安売りしている出来合いの食べ物は体に相応のダメージ与えてくる。食べるもの選ぼう。

そんな感じで、身体を感じる精度が研ぎ澄まされているような気がする。これは多分アナとデイヴィッドと一緒に時間を過ごした影響だな。これわかってくるの楽しいね。やっぱり自分の呼吸を感じるの大事。どんどん自分のペースを探って明らかにして合わせていきたい。

公園で新たなスタートの前に深呼吸。

f:id:tajimax-tj:20210730214826j:plain 都市圏を抜けて海が見えるところに来た。あの海の向こうの島に今日は渡る。

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これだよこれこれ、この景色。松の木、海、そしてミニチュア教会。ギリシャってこうだったこうだった。やっぱりギリシャだなあ。

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どの町にも大抵一件はある立派な教会。

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このあたりは半島に渡るポイント。写真の橋は車専用の道路。実際はもっと回り道する。

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途中であったおじさんに空気入れを貸して欲しいと頼まれて貸してあげた。日が暮れていたのでテントが張れそうな場所を尋ねると近くの公園のような場所を教えてもらえた。

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この日テントを張った場所近くの海。

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写真の左の木よりもさらに左が遊歩道。この木が隠してくれているおかげでリラックスして野宿ができた。

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