HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

小さな集落の少年に助けてもらう(カリシュタ Калишта〜ゴルノ・クルシェ Горно Крушје)

オフリドを離れてプレリプへと向かった。

暗くなってから辿り着いた村で農家の少年に安全にキャンプできる場所へと案内してもらい、ご馳走にもなった。とても静かな場所だったけれどすごく印象的な時間だった。

46kmほど移動。

 

日の出を眺めた。

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二度寝してまた起きる

テントから出てすぐ湖って嬉しくなる😊

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コーヒーを煮出した。

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コーヒーを飲んでいたら家の人から朝食のサンドイッチとジュースを持ってきてくれた😊

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先日から食事を持ってきてくれたり話をしてくれたのがこちらのトティさん。(後ろは彼のお父さん)お役所勤め出そうだ。

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トティさんのお宅はこんな感じ。真ん中のオレンジのところがそう。別々の3世帯がそれぞれの色のお家に暮らしているそうだ。

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オフリド湖の周りをもう少し進んで一周してみたいと言うとトティさんがこの先を案内してくれることに。 

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暑いくらいの日差し、涼しい風が気持ちいい。

遠くにリンの見えるところまで来た。つい最近自転車事件があった場所。改めて、盗まれた自転車を発見してくれた青年たちを思い浮かべながら撮った。

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岩にのめり込んだ教会を紹介してくれた。ここは入場料つきなので外観だけで満足しておく。笑

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トティさんとパスポートの話になった。

日本のパスポートは無査証で入国できる国の数が190か国くらい。

このブログを書いている時点では世界最多だ。

それに対してトティさんは

アルバニア人は外国に行くのも大変だよ。仕事だとか、何かしっかりした理由が必要なんだ」と言っていた。

 

時々、こんな風に、日本人である自分が他国にはない特権を偶然持っていることを意識する。

査証のことだけじゃない。

日本人だというだけで友好的になってくれたり

すごい国だという認識で尊敬してきたりする人をたくさん見てきた。

きっと日本人の諸先輩方の努力の賜物なんだろう。

自分の力ではないのに良い思いをして申し訳ないと思いそうになる。

でも、そうじゃない。そうじゃないよね。と思う。

ただ、何かの巡り合わせで偶然立っているこの土俵で思う存分やる。そういうものなんだろうと思う。

ただ、こういうありがたみは全ての人のものになるように祈る。


トティさんと握手してお別れした。

 

作業場所を求めてカフェへ。席と電源を借してもらうように交渉。

「ごめんなさい、コーヒー一杯も注文できないんです」と伝えるとマスターの

青年は「気にすんなよ」と笑顔で案内してくれた。おまけに「なんか要るか?」とマキアートを置いてくれた。ありがたい😊

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作業をしているとトティさんと友人が入ってきた

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「別れたと思ったらここに自転車が停まってるから来たんだよ。笑」

マキアートをさらに注文してくれた。ありがとうございます😊

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作業を終えて出発16時くらいに出発。

オフリド湖はほぼ一周したので次の場所へ移動。

プレリプという街を目指す(地図の一番下のルートを採用)

プレリプにはアルバニア・オープンで出会ったキロさんというベテランパイロットが暮らしている。大会で「プレリプに来ることがあれば連絡して」と言ってくれていたので、実際どうなるか分からないけれど連絡を入れてみた。すぐに返事は帰ってきて「是ウェルカムだよ!」と返信してくれた😊

 

今日はもう3時間くらいしか移動できないけれど運動になるのでちょうど良い。

地図で泊まれそうな場所などよく確認していないけれど、どこかしらで上手く泊まれるイメージがある。旅の初めの頃と比べると変わったなあ本当に。

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またストルガをスーッと通り過ぎる。湖から流れ出ていく川が見所の街です。

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古いモスク。

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ストルガを出て、道路。岩の上に祠っぽいものが。

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オフリド湖の地域を出てメインロード沿いに走る。

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のどか。

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山越えゾーンだ。ゆるい上り坂を手押しでゆっくり進む。

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メインロードからちょっと外れたところに小さな集落があって

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そこの中央の教会を少し見てみた。

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が、すぐに道路に戻って走る。

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日がかなり傾いてきている。

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泊まる場所も見つからないままお天道様が行ってしまった。

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街灯もなく真っ暗になりそう。

道路は狭くて自転車フレンドリーではないので夜間走行は控えたい。

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どこかしらレストランとか、とりあえず人がいないかなあと探していると建物が見えてきて「あ!」と思った

が、廃屋だった。

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本格的に暗くなってきたことに小さな集落が見えてきたのでそこの人に頼ることにした。ゴルノ・クルシェと読むのかな。

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牛の世話をしている人がいたので手を振って呼ぶと駆け寄ってきてくれた。

少年だった。多分中学生だ。手が土で汚れていた。

英語はできなかったので翻訳機を見せて状況を伝えると

「ついてきて」と合図をしてくれて空き家の前の屋根下に連れてきてくれた。

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村はとても人が少なさそうだったので静かに過ごせそう。よかったー!

ムホという名前の15才の少年だった。日本のものらしきTシャツを着ていた。

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翻訳機の使い方はすぐに分かってなにか伝えようとしてくれていたけれど、おそらく方言になっているせいで翻訳が全然機能しなかった(後で聴いた話だけれど北マケドニアの方言は20種類近くに別れているらしい)。

埒が明かないのでジェスチャーで手を口元に動かして「ハングリー」と言ってくれた。「あ、ハングリーです」と答えると家の方に走っていって食事を持ってきてくれた。 

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ムホにスープの名前をノートに書いてもらった、「компирманга(コンピルマンガ)」というものだそうだ。目立った味はしなくて素朴なスープだった。パンはとても中むが詰まった力強いパンだった。こんなメニュー普通食べさせてもらえないだろうなと思って嬉し苦なった😊

ムホは家に帰り星空を眺めた。野犬がこちらの姿を見つけてしばらく吠えてきたりもしたけれど5分くらいでどこかへ立ち去り、あとはずっと静かだった。

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本当に、多分、10世帯くらいの農家さんしか住んでいないくらいの規模の集落、絶対に観光客なんか訪れななさそうなこの集落で、こんな風にお世話になることができるなんてすごくわくわくしてしまう。特に少年と会話ができたわけでもないし、村を探検したりしたわけではないけれど、こんな場所で安全に生かしてもらっているということに、感動してしまう。オフリドの教会よりも少年の土汚れた手が自分の心に残るんだろうなあ。