HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

レインボー・ギャザリング(ゴスティヴァル Гостивар〜キチェヴォ Кичево)

レインボー・ギャザリングというイベントに行った。

めちゃくちゃ簡単に言うと、世界中の自然と調和した生き方を好む人々が

一つの場所に集ってキャンプをするイベント。

場所は文明から隔絶された森の中。

1ヶ月間、一つの場所で開催。

それからまた違う国で開催。

そんな感じで開催地を転々としていくそうだ。

 

川の水を生活用水として

木の枝や枯葉を集めて焚き火を起こす。

食事の時間になると大きな焚き火の周りに集まって

感謝の歌を歌って

同じものを食べる。

その後は民族楽器を奏でながら歌って踊って過ごす。

 

イベントはネット上で集客したりしていない。

知り合いからの完全招待制。

自分は以前シュコドラで出会った歩き旅をしているブラジル人女性のイジスから教えてもらってこの場に足を運ぶことができた。

イベントの写真撮影はNGなので、会場までの道のりの写真だけ。

開催場所も詳細に書くことはNGなので許可された範囲の仮の場所を記載しています。

 

途中で出会って一緒にレインボー・ギャザリングに行ったフランスの旅人、ヘンドリと

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23+Xkmの移動。ここからさらに移動して秘密の場所に行ったので。

 〜〜〜

 

ガソリンスタンドを出発して山を降る。

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モスク

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お墓

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ローカルな景色を走り抜ける

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キチェヴォを通り抜けて

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また広い景色。

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このあたりかな、と思ったところで向かいからサイクリスト。

目的地が同じの様子。

なかなかの強者のご様子です😃

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彼はフランス人のヘンドリ。

なんと、今日で自転車旅を初めて丸一年だという。

ハッピーバースデー😊

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彼は前回のレインボーギャザリングにも参加したことがあるそうだ。

ヘンドリと一緒に村を抜けていく。

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ヘンドリ後ろからみるとこんな感じ、歴戦感が滲み出てる😃

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村の家の作りに感動してしまう

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マケドニアのマーク。

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村の教会

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「虫も動物もみんな僕の友達さ」と道端の虫に話しかけるヘンドリ

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凛々しい顔してるね😃

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だんだん森になってくる

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「この花でお茶作れるよ」と教えてくれた。

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日が落ちて暗くなってきた。川の音が聞こえてくる。

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「ヒロ、コーヒー飲みたくない?」

「おれ?まだ歩けるよ」

しばらくして

「ヒロ、おれ、コーヒー飲みたい」と苦笑しながら頼んできた。

そこで初めて彼が初めからコーヒーを飲みたがっていたのだと気がついた。

ごめんよ〜!

フランスの人ってコーヒーブレイクが本当に好きなイメージがある😃

コーヒーの粉とバーナーを貸してあげた。

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セルフタイマー。

ヘンドリが上手いこと言って笑わせてくれた。

何を言ったのか忘れたけれど

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でっかい葉っぱの間を進んでいく。

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その葉っぱの向こうの広場でオーストリアの男子と北マケドニアの女子のカップルがご飯を食べていた。

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初めての人同士でもハグで「Welcome back(おかえり)」と挨拶するのが基本だ😃

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↑のオーストリアの彼は誕生日だったらしい。

ヘンドリの旅と合わせてダブルバースデーだ😃

 

エクレムアービーと過ごして以来、花を見る度に

「ご覧なさい。この美しいデザイン。一つ一つ異なる美しさ。」

と感嘆する声が聞こえるようになった😃

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たくさんの参加者さんが集っているポイントまで来た。

老若男女みんな「おかえり😊」と笑顔でハグ。

 

こちらの彼はヘンドリの前々からの友人。 

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↑は↓の草を慢性的な痛みを抱えるヘンドリの膝に叩きつけている。効くそうです。この葉っぱ、触ると目に見えないくらいの小さな針が刺さったような感触がする。

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面白そうな人が集まってるな〜。

 

さらに山奥に進んでいく。↓の写真右の道から急激な上り坂。

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というわけで自転車を置いていく。

こういう時に対応しやすいのが荷物をバックパックにしている良いところ😊

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ガンガン登ります。本会場までは40分かかる。

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暗い森の怪しい撮れ具合が好きだ😊

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あまり整っていないけれど歩けるくらいには整備されている道を歩く。

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背の高い草をかき分ける。

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倒木だって乗り越える。

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こんなところを進んだ先に本当に会場があるのか。。

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そして、ようやく看板発見〜、「おかえり」だね

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でっかいティピテントが見える。

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もう月が出ている時間帯だった。

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写真はここまで。

実は写真撮影がダメなことはここの本会場の人に教えてもらって把握した(事前の案内に書いてあったそうです笑)

良い写真を撮る気満々だった自分は出鼻を挫かれた感じになってしまって元気がなくなってしまった。笑

 

ここからぼくの見たレインボー・ギャザリングの様子を文字だけで記録。

さらに奥へ進んでいくと

森の中に個人のテントがぽつりぽつりと張ってあった。

イベント会場の中央は木のないちょっと開けた草原になっていて、

そこでキャンプファイヤーをしていた。

50人くらいの人が集まっていた。

中央には大きなお鍋がいくつか置いてあった。

もう食事の準備はできていたようだった。

みんな立って手を繋いで火を囲んで輪ができている。

何人かは輪の外から座って眺めている。

なんか元気のない自分は外から座って眺める何人かの方に加わった。

 

みんなで声を揃えて何かの歌を歌っていた。

聞いた感じ多分、創作でこのレインボーギャザリングの定番の歌だったんだと思う。

しばらく歌を歌った後、みんなそれぞれの器を持ってきてご飯。

今度は本当にみんなで一つの大きな円になる。

自分も輪の一員になる。

隣のイスラエルからきた男子に笑顔で「おかえり」と声をかけられて少しだけ話したりもできた。

運営の人が一人一人にご飯を配る。

 

水気の多いご飯に塩味で良い感じに味付けされた海藻のようなものを食べた。

 

ご飯を食べた後は火を囲んでみんな自由に踊っていた。

何人かが北マケドニアの民族楽器っぽい弦楽器や太鼓を鳴らしてリズムを作る。

全裸になっている男子も居た。

その様子を寝そべりながら見てる人もいた。

星はたくさん見えていて煙が立ち上っていた。

 

弦楽器と、打楽器の音に乗って

自由にくねくね踊る姿がキャンプファイヤーの灯りで浮かび上がるその景色が

今も印象的に目に残っている。

 

何となく気分的にその場に乗り切れなかった自分は大きなティピテントの中にマットと寝袋だけで10人ほどの他の参加者と一緒に雑魚寝した。

 

多分、一人一人からかなり面白い話を聞かせてもらえる集まりだっただろうと思う。瞑想とか、薬草とか、ヴィーガンとか、サステナブルリビングとか、環境問題とか、地球に優しくなりたい人ならすぐにハグしてお友達になれる感じだと思う。

自分は写真を撮るつもりで行って、出鼻を挫かれてしまって、その場ではとても控えめな存在になってしまい、歩きたかったのと、このブログを書きたかったのと、なんかすれ違っちゃって気まずい気がしちゃったのと、思考がいろいろ絡み合って明日すぐにここから出発しようと決めた。

 

ただ、本当に焚き火を囲んで歌ったり踊ったりするその美しさはこの身体に残っている。