きつかった。。
1000m分の高さの上り坂をを手押しで歩いて登って行った。本当にきつかったぁ〜これ。。
「なんでおれこんなことやってるんだろう」と深刻に悩む瞬間があるのだけれど、この時がまさにそれだった。笑
ここのところあまりタフに走っていないし、体力が落ちていたのもあるかもしれない。暗くなってから辿り着いたゴージャスそうなレストランの敷地でキャンプさせてもらった。1000mの高さだったから久々に寒かった。
6時間くらいかけて30kmも進んでいない。
〜〜〜〜〜
昨晩もカフェでお泊まり。
いやあいろんな部分が素晴らしいなあこのカフェは。あっぱれ。
この日は日曜日だからか、一昨日昨日よりもたくさんの人たちで賑わっている。
この日はお葬式があったようだ。この大きな車で棺桶らしきものが運ばれていた。
昼過ぎに出発。レオニダスさんにお礼を伝えた。良い笑顔で返してくれた😊
本当になんだかこの人は遠い感じがしなかったなあ。言葉が通じなくても、やっぱり表情とか振る舞いで伝わってくる人柄には違いがあると改めて感じた。
観光名所でもないところで忘れられないような出会いがあると、やっぱり自分の足で見に行って見なければ味わえない面白さがあるんだということを確認できて嬉しくなる。きっとこれからよりたくさんの旅人がより高い精度で情報発信をするようになって、まるでネットを除いているだけで旅を体感できるくらいになるのだろうと思うけれど、やっぱり自分の足で行ってみなければ感じられないことがその情報量を圧倒的に上回る量で世界中に隠れていることは不変だろうなと。
快晴。ちょっと暑いくらい。こやっぱり走るのはこういう日が良い😊
ここからは山登りだ。マップで確認していたので、「いよいよか。。」と身構える。
ギリシャ的風景
いつも写真に納めるとしょぼくなってしまうけれど、ダイナミックな山の風景にいつも内心「おおお〜!」となっています。ここでもちょっとギリシャっぽい風景。
きました。10%勾配。すごく疲れます。いや、すっごぉ〜く疲れます。
10mくらい押して止まり、ブレーキを握りしめたまま休憩。深く呼吸をして呼吸を整えて、落ち着いてからまたスタート。
時折追い越していく車が挨拶代わりのクラクションを鳴らしてきますが、応答している余裕なんてない。すまん。そんなにいつもフレンドリーでなんかいられないんだぜ。
これまたギリシャでみたような雰囲気の街並みが目の前に現れた。
夏場のリゾート地なんだろうな。
さあ、本格的に山がきた。目の前のあの斜めに入った線を辿っていくのかと思うと逃げたくなる。いくしかない。ああ。
試合開始。
また10m登って止まって、という亀の歩みで進んでいく。空は良い色に染まっているけれど写真なんて撮りたくなんかならない。笑
遠くの方に見えるギリシャの島が、そこだけ切り取ると幻想的に浮かんでいるような感じがする。
かなり登ってきた。もうすぐ暗くなる。通ってきた街並みがあんなに遠く。
日が落ちて行った。キツさに寒さも上乗せされる。汗をかいているのでダメージ2倍。笑
まだ登る。暗い。月は明るい。
なんでこんなことをしているんだろう。
ほんと、誰かに伝えるとしても、特にすごい写真があるわけでもなく、こんな拙い言葉で言い表すしかないこの体験。なんなんだ、この時間。なんなんだ、この旅。答えは出ない。ただ進まなければ進まない。その事実だけが確かだ。
もう、通ってきた街並みが美しい夜景になっている。
どこかに泊まらなければ、と、歩いていたところ、やっとこさレストランを発見。1件目はダメだったけれど、二件目でそのレストランの敷地でテントを張らせてもらえることになった。店の人は特にフレンドリーというわけでもなかったけれど席で電源とWi-Fiもとらせてくれてとても助かった。
ギリシャ風味の風情あるレストラン。値段は分からないけれどきっと高い。
さて、めちゃくちゃお腹が減ったのでお米を炊こうとした。が、
満タンだったはずのガス缶が
空っぽになっている。
文章での説明は細かいので省くけれど、とりあえずセッティングの仕方が悪くてガスが全て漏れ出て行ってしまったようだ。
他の食べ物は持っていない。泣ける。。
どうしようかかなり迷ったけれど耐えかねて店のお兄さんにパンを分けていただいた。お兄さんは「ブク(Buke:パン)」という単語とジェスチャーでの表現だけで理解してくれてすんなり分けてくれた。
地味に初めて純粋に食べ物の物乞いをした。お金が仮になくなったら、こうやって命をつなぐ可能性もあるかもしれない。お兄さんに心より感謝😊
寝場所として案内されたのはこんな感じのテラス席。写真の奥の方には海が見えている。標高1000mにあるレストラン。ゴージャスな風景の中キャンプをさせていただいた😊