コソボで暮らすほとんどの人はアルバニア人。出会ってきた人たちに尋ねてみた限りでは、彼ら自身は自分たちが「コソボ人」ではなく「アルバニア人」だと思われても構わない。というくらい彼らのアイデンティティはアルバニアのそれだ。
アルバニアは主にイスラム教の国だ。したがってコソボもたくさんの人がムスリムだ。街を眺めてみるとモスクがいっぱい。セルビアの正教会もみられるけれどそれ以上にモスクがいっぱい。
モスクといえば自分にとってはトルコでの嬉しい思い出(主に泊まらせてもらったという。笑)がたくさんある。この国でも誰かにお世話になるかもなあと思っていた。
この日は日が暮れた頃に通りかかった村の人に寝場所の相談をするとなんとなんとモスクの敷地内にあるシンプルな建物の中に泊めさせていただくことになった。食事まで用意してもらって本当にありがたい。
ぼくを案内してくれたのは高校生の青年。とても親切心の強い素晴らしい青年だった。新しい友達もできて嬉しい日になった😊
移動そのものは20kmちょい。作業している時間の方が多かった。
〜〜〜〜〜
無事に朝を迎えた。
もちろんこんな場所で寝泊まりするなんてことは決して快適とはいえないけれど、雨や雪がひどい時にこういった場所に逃げ込めるというのは安心感に繋がる。日本だったら大体こう言う場所は立ち入り禁止になるけれど、コソボではわりとフリーにできそう。
寒い季節は毎日みかんを食べるようにしている。ビタミンCが風邪を予防してくれる、、、ような気がする。
発見した八百屋さんでみかん一つを手にとってレジに持っていくと「それあげるよ」とむしろいただいてしまった。さらにバナナも一本いただいた。ありがたいんだよなあこういうの😊
ありがとうございます!と言う感じで写真を撮らせてもらった。
この日は夕方まで大雪だった。
寒い。春はいつになったら来るんだ。勘弁してくれ〜
ガソリンスタンドに逃げ込んで装備を雨仕様に切り替えた。雨具に身を包み、ブラックシートで荷物を覆う。本当にこれまで出会った人たちがくれた装備のおかげでこの寒さを乗り切っている。改めて感謝である。
降っている時は屋内でぬくぬく作業するに限る。
しばらく走ってガソリンスタンド内のレストランに逃げ込んで作業した。
最近はお湯だけお願いして、そこにインスタントコーヒーを入れて飲む、食べたい時はスーパーで買ったパンやソーセージを食べる、というレストラン側にとって大変けしからん客をやっている。
多分ガソリンスタンド限定の小技だろうなと思う。普通はそれでも追い出されるものだと思うけれど、笑顔でお湯を持ってきてくれる店員さん。改めてこの国の方々の寛大さに感謝である。
レストランの壁に置いてあったなんだかトラディッショナルっぽいもの。
去り際にペットボトルいっぱいの水道水を頂こうとすると新しい丈夫なペットボトルまでわざわざ用意していただいた😊
16時を回った頃に出発。雪は止んでいた。
道路のすぐ横の景色が綺麗😊
お腹が空いてきたので通りがかりの町のパン屋さんでビュレック(バルカン半島の国々でのパイ)と普通のパンを買おうとした。
総額1.2ユーロ(150円くらい)。
するとお店のお姉さんがサービスで譲ってくれた。ありがたい。。!
ひき肉が入ったビュレック。コソボでもポピュラーな軽食😊
パンはこんな感じで0.4ユーロ(52円くらい)
店の席でビュレックをいただきながら少しだけ旅の話で盛り上がった😊
日が暮れてきた。
今日も寝場所をなんとかしよう。
が、進めば進むほど山になってきた。
かなり暗くなってから見えてきたマーケット。
その中の人が手を振ってきたので挨拶をして寝場所の相談を持ちかけた。
その人は英語が話せなかったようなのでコミュニケーションに苦戦していると
近所に住んでいると思われる青年が英語で助け舟を出してくれた。
状況を説明すると、彼は「お父さんに相談するから待ってて」とその場を離れ、
すぐにお父さんと会わせてくれた。
彼らはすぐ近くにあるモスクへとぼくを連れて行ってくれた。
この写真の手前にある長方形の建物の中で泊まって行って良いということだった。
な、、なんとありがたすぎる環境、、、!
さらに
薪ストーブ付きである。まじですか!!!
おかげさまで連日の雪で濡れていた荷物を乾かすことができた(散らかっていてすみません)。
なんせ昨日は廃アパートで一晩過ごした身である。
とにかく素晴らしい環境であることを頑張って彼らに伝えた😂
晩御飯も用意していただいた😊
お腹いっぱいになった😊
左から最初に英語の助け舟を出してくれた高校生のアルビン、お父さんのタヒル、双子のお兄さんのアルディン。ありがとうございました😊
こんな風に旅人をサポートすることはよくあることらしい。すごいな。
旅人と会うのが好きなアルビンは僕を発見した時、神様に感謝したらしい。
アルビン、俺にとってはあんたが神様だよ。とてもお世話好きで何度も「何か欲しいものはあるか?」と尋ねてきてくれた。
アルビンは一眼レフで写真を撮っていたこともあって趣味が合った。高校を卒業したらプログラミングを勉強するつもりらしい。
自分の旅の話や彼の日常の話をしばらく楽しんだ😊