プリシュティナに到着。目的の電源アダプターはあった。が、そのお値段70ユーロ(9100円)と想像していたよりも2500円ほど割高だったので決心するのがなかなか大変だった。考えて考えて、結局、買った。
旅をして、記録する。それを続けていたい。そのために必要な投資は損をすることになってもしていこうと腹をくくった。まあ2500円程度、ほとんどの日本人にはなんでもない額だろうけど。
プリシュティナを出て少しだけ離れた街の廃アパートにテントを張った。
全体では50kmほどの移動になった。
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泊まったホテルは結婚式場も兼ねていたようだった。よくこんなにすごいところに泊まらせていただけたな、改めて感謝です。
寒いけれど降っていないのが幸い。
ちなみにコソボではどこの店もあまり雪かきをちゃんとやっていないので駐車スペースと思われるところも雪がつもりまくっている。
オーナーさんに別れを告げて出発。
下り坂になってきて低い土地が見えてくると、雪が広い範囲で積もっているのがわかる。めちゃくちゃ寒い雪国に向かっているような感じがする。気温は氷点下ではないので大したことはないのだけれど。
都市になってきた。
この辺りから目についた電気屋さんに立ち寄ってアダプタを探す。2件、3件、でもやっぱりない。中心にしかないみたい。
3件目に尋ねた人が、良い場所を教えてくれた。プリシュティナの中心近くに中古PC用品の販売店が集まる地帯があるそうだ。有力な情報ゲット。中心地まで走る。
プリシュティナに戻ってきた。奥にうっすらとクリントン元米大統領の大きなポスターが見える。
前に休憩のためだけに立ち寄ったマザーテレサ教会、またやってきました。
ちなみに、ペーヤの友達のイリルが「マザーテレサは今の北マケドニアの出身だよ」と教えてくれたので、「だからその近くであるコソボにマザーテレサの名を冠した教会があるのか」とめちゃくちゃ大雑把な納得をしてまたこの教会を前にした。
中古PC店地帯に到着した。写真の位置よりももう少し進むと10件ほど中古のPC店が並んでいる。あまり知らないで言うが秋葉原みたいなイメージだろうか。
それからは店に入っては尋ね、入っては尋ね。
結局これらのお店の中で2店にMacの電源アダプターがあった。しかし中古店なのに70ユーロ(9100円くらい)する。
ネット検索したらアップルストアで新品6800円なのに。なんで高いのだ。
仕方なくこの中古販売店地帯を離れてマップ検索で出てきた他の店にも足を運ぶ。
が、基本的にはやはりMacのパソコンもそのアクセサリも取り扱っていない店がほとんど。取り扱っている店があってもお値段100ユーロ(13000円くらい)もした。おかしい。基本的に高すぎるぞ。そういうものなのだろうか。
コソボでの選択肢がほとんどないことを確認。別の国で購入するか、諦めて70ユーロ(9100円くらい)を使うか。
現金で購入しなければならないのでATMの近くまで足を運んでそこで止まって何度も考え直した。
パソコンで書くということは本当に必要なのか?スマホの写真でスマホで書いて完結させることはできないか?本当に自分は旅して書いていくことを続けたいのか?
自問自答を繰り返した。
以前だったらこのままずーっと考えていたけれど、意外と早く答えは出せた。
よし、買おう。
先々どうなってしまうのかは分からない。
ただ、今の今、自分はこうして書いて写真を載せて旅の様子を伝えていたい。
毎日新しい体験をするから書き残しておかないとどんどん記憶は流れていく。
別にそれでも何も悪いことはないけれど、自分は今、そこに自分のエネルギーの全てを注ぎたいと思って生きている。
ちゃんと自分のエネルギーのやり場をキープしよう。
余裕ではないけれど、お金は足りるし。
70ユーロを支払った。
ほぼ新品の状態。コンセントはCタイプ。
買ったーーーーーーー!!!
小さなことだけれど、大仕事をやり遂げた。。そんな感じだった。
頭を使いすぎた疲れが溜まっていた。
さあ、プリシュティナではあまり快適な宿泊ができなさそうなので脱出して良い場所を探そう。
向かい先はコソボのいろいろな人におすすめされたプリズレンとした。歴史ある場所のようである。この道の途中にある場所でどこか良いところを探す。
プリシュティナにお別れ
で、リピャニというところに到着したあたりで寝場所相談を開始。予報では夜から降り出すので屋根付きの場所も希望。
昨日ほど気分的な調子はよくない。そのせいなのか、この街の人の対応はなんだかそっけなく見える。
1人アドバイスをくれた人がいた。それによると、街の中の廃アパートなら全然大丈夫だという。行ってみるとこんな感じだった。
ううむ、夜にみるとなかなかホラーだな。笑
一応付近の人に確認をとってアパートの中でテントを貼ることにした。
めちゃくちゃ暗い。割れた瓶の破片があちこちに散らかっている。なんとなく通行人の反応を気にしてヘッドランプはつけないで作業する。足で地面を何度も確認する。夜中には氷点下になってしまう季節なので、悪い人が騒がしく飲みにくるなんてことは多分ないだろう。
大丈夫そうな場所にテントを張った。寒いのでさっさと寝袋に入り込んで晩御飯のパンとソーセージにケチャップをかけて食べた。
相変わらず寝袋が最高級なので温かい。眠りに問題はない。
が、早朝に野犬が近くで吠え始めた。テントの中からでは状況は確認できないけれど、どうやらテントに向かって吠えているみたいだ。うるさい。危害を加えてくる気配はないけれど、うるさい。すでにこれが危害か。
何も反応しなければ興味がなくなるだろうと思ってじっとしていたら。10分ほどでどこかに去っていった。