HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

コソボの人々がどのくらいフレンドリーかというと(ベシアナ Besianë / Подујево)

大雪の日だった。ちょうど記事を更新したかったのでカフェに籠り作業。

夕方から動き出して、新しい国に入った時の定番、物価のチェックやsimカードをゲット、そしてまた寝場所探し。そんな動きの中でまた現地の人々と交流が生まれた。

コソボの人たちは見知らぬ人と関わるハードルが低い感じがする。そしてなんだか明るい。1日のうちにいろんな人たちと交流して無事に安眠できる場所へと案内していただいた。雨が夜もふり続けていたので本当に助かった。コソボ楽しいなあ😊

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移動距離自体は5kmほどしかない。街をうろついて、その街でステイ先に恵まれた。

〜〜〜〜〜 

ガソリンスタンドのテント泊からゆっくり起床。 

気さくなスタッフの人たちが別れる前にお餞別を差し出してくれた😊

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眠った場所。改装中のバーのようなところ。普段こういう空き家のような場所を見る度に反射的に「ここで眠れるじゃん」と思うようになっています。笑

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実際に眠らせてもらったけれどやっぱりまず、安全だなあと思う。そして色々作業もやりやすい。ありがとうございました😊

スタッフの方々に見送られながら出発。今日は雨降りだ。

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今日の予定はゆっくりブログの更新、及び新しいsimカードの調達。(セルビアで買ったsimカードコソボでも使えるとTelenorの店員は言っていたのに電波は無くなってしまった。ガッデム😤)

アルバニア🇦🇱の国旗にあるマークのモニュメントだ。コソボはほとんどアルバニア人の国だからかなあ。

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まずはスーパーマーケットで物価調べ。

もはや趣味みたいになっている。笑

少しでも安くて良いものはないだろうか。

現在コソボで流通している通過はユーロ。

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自分の財布はおよそ3ユーロ分くらいの細かい小銭で膨らんでいた。ギリシャ以来、出番がなく、両替もできなかった。ユーロセントのコイン達の出番がついに来た!財布が軽くなるし、なんか臨時収入が入ったみたいで嬉しや😊

さて、発見したお買い得品はこちら。

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格安コーラ0.25ユーロ(35円くらい)。

コーラとポテチのコンビネーションが大好きなのでこれは覚えておこう。早速0.25ユーロのポテチもセットで購入。長い時間じっくり見て回ってこういうセコイ買い物をすることがとても多い我が旅。

物価の印象。コソボは確かに、いろいろなものの物価がセルビアよりも少し安い。チーズもソーセージも良い。パンだけはセルビアに軍配が上がるかなあという感じ。

ちなみに細かい話だけれどレジ袋が有料化されていないので気軽にいただける。ビニール袋も結構活躍する場面が多いので遠慮しなくて良いのはありがたい😃

 

買い物を終えたらすぐ隣にあったカフェで作業。電源とWi-Fiを確認してゆっくりと作業させていただいた。ガススタンドでいただいた差し入れを頬張りながら6時間くらい滞店。コーヒーは50セント(65円くらい)。

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更新を終えたら次はsimカードを調達にさらに街の中心へ。

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が、その前に見かけた別のスーパーマーケットを物色。

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一通り見て回って値段感覚をさらに深めた。

そういえば、新しいノートを買いたかったんだった。

一冊手にとってレジに並んだ。多分50セント(65円)くらい

自分のすぐ後ろには別のお客さんのおじさんが自分のジュースやら水やらのでかいペットボトルを大量にカウンターに載せている。

自分のレジの番が回ってきた。

すると後ろのおじさんがアルバニア語で何やらレジのお姉さんと言葉を交わし、ぼくと目を合わせてサムズアップを送ってきた。

意味もわからず笑顔でサムズアップを返し、支払いをしようとすると英語の話せるレジのお姉さんが

「あなたは支払わなくて大丈夫。彼が払ってくれるから。」

えええええええええええええええええええええええええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!

 

そう。おじさんはたまたまレジで前に並んでいる僕の様子を見て代わりに支払ってあげようとお姉さんに話してくれたのだった。

0.5ユーロ(65円くらい)。おじさんにとってはとても些細な買い物だったかもしれないが、、いやいや、こんな種類の親切は初めて受けたぞ!びっくらこいた!

いや〜、コソボの人は本当に人と関わるハードルが低い!

 

さて、simカードのお店に到着。

iPKOという会社の10GB、200分通話、14日間で5ユーロ(675円くらい)の内容。安くもなく高くもなく、というところか。少し考えてから購入。

お店の人がセットアップをやってくれたのだけれど、自分の携帯電話が古いせいか、起動するのに時間がかかる。店の椅子に座って待つ。その間入れ替わり立ち替わりで別のお客さんが入ってきてこちらに視線を送る。珍客の存在が気になっているのがすごく伝わってくる。

ブルガリアセルビアではあまり見れなかった反応だ。変わった外国人だからってそんなに興味を示されることはなかった感じがする。

コソボ、並びにアルバニア系の人々は自分の中に生まれた反応が隠れずに表に出てくるような感じなのかもしれない。自分の経験した範囲だとトルコよりなイメージだ。

子供なんかは特に顕著だった。

店の大きな窓の外から少年たちがこちらをじっと見ている。

サムズアップを送った。真似をしてきた。

いろいろと変なポーズをとった。

やっぱり真似してきた。

そんな遊びをしているうちに1人英語のしゃべれる少年とちょっとした立ち話が始まった。自分の行ってきた国や旅の期間、どんな場所で眠っているかなどを伝えた。毒気もなく気さくでフレンドリーな子達だった。そのままサッカーの練習に向かっていった。

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去り際、教えた「シェー」のポーズで挨拶を交わす😆

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やっぱり関わるハードルが低いなあ〜!

 

simカードのセッティングは無事に完了した。通信の自由を得た。一歩前進。

さあ、暗くなってきたので今日も寝場所をなんとかしよう。

ゆっくり街を歩いていたら本日三件目のスーパーマーケットを発見。

また物色したくなる。そういえばお腹もちょっと空いてきたし。

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とりあえずパンとソーセージとチーズをゲット。

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さらに、理想のオリーブオイル(適量(500ml)かつペットボトル入りで軽い、値段が安い(2ユーロくらい))が見つかって喜ぶ。

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そこに、女の子が1人、気さくに話しかけてきた。

見た感じ13〜15歳くらいの子だ。

「ハーイ、あなたどこから来たの?」

いやあまたフレンドリーな子が来たなあ、と思いながら自分のことを伝えると「すごい!一緒に写真を撮ってもいい?」と頼んできた。

写真を撮った後に思い立って寝場所の相談をすると「私の家にきたらいいわ」と速攻で返事をくれた。

ええ!?ちょっとそんなに簡単に物事行くもんですかねえ?

女の子は「ちょっと待ってて」と両親に話を伝えに行く。

そして戻ってきて「家族のみんなはダメみたい。ごめんなさい。」と謝った。

いやいや、助けようとしてくれてありがとう。

笑顔で別れた。

いや〜やっぱりハードル低いなあ〜

トルコとはまた違う種類のフレンドリーさ。なんにせよ、これはこの国の人たちと関わるのが楽しみだ😊

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また街を歩いていると車から英語で話しかけてくる人。

「おお、これはチャンスか」と思って事情を全て伝えると。

返事がわりに「バイ!」と車を走らせて行ってしまった人もいた。

こらー!ちょっとは真剣に考えろー!😤

笑ってしまった。こんな軽さも持ち合わせているところが余計に人との関わりのハードルの低さになっているのかもしれない。

 

引き続き歩いていると次は自動車整備店のおじさんと目があって挨拶を交わす。

少しだけ英語が話せるようなので事情を伝えると「自分にはわからない」と返される。

しかしおじさんは心配してくれたようで「お腹は空いているか?」と尋ねられたので二つ返事でその親切を受け取った。

自動車整備店の向かいにあるハンバーガー屋に注文しに行くおじさん。

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お店の中で座らせてもらった。

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トーストで肉と卵を挟んだような感じのサンドイッチに近いハンバーガーだった😊

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なんか、味付けの感じがカンボジアを思い出した。

ケチャップとマヨネーズでやっている感じ。

おじさんはイメルさんという人だった。

イメルさんは英語がすごくできるわけではないし自分もアルバニア語はアウトなのでぽつりぽつりとしか話ができない。

イメルさんは日本の技術力や文化が好きで日本人を尊敬してくれているようだ。それ故こうして親切を受け取っている私は、またしても日本のすごい先人たちに生かされているのだろう。

コソボは良いところですか」と尋ねると難しそうな顔をして「最近まで戦争だったからねえ。」と言葉を濁らせた。90年代にあった紛争の時期はイメルさんが眠っている間に爆弾が落とされる音が町中に響いていたそうだ。

簡単な英語でしか表現されないけれど、何か大きな重いものがずしりと響いてくるリアルな話だ。

イメルさんは僕の事情を聞いて心から応援の気持ちを伝えてくれた。

「眠る場所の協力ができなくてごめんよ」と10ユーロを持たせてくれた。

ありがたくお受け取りした。

また1人、とても素晴らしい人と出会わせていただいた。

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イメルさんと別れたあと、歩きながらしんみりした。

この国に住む人の多くはつい最近、戦争を体験していた人たち。

寝ている間に近くで爆撃が起こるなんて事態。日常生活が圧倒的な力で突然ひっくり返されてしまう可能性を抱えながら暮らしていたのかもしれない。それはいったいどんな感じなんだろう。

 

続いて近くにあったケバブを売っているようなお店の中の若い青年たちに相談。お店を運営しているのはどう見てもティーンエイジャーの青年。彼と英語でやりとりする。が寝場所の心当たりはないという。

自分のことを話しているうちにインスタを交換しようと言ってきてくれた。自分の旅の様子を見た彼は「チキン一つ持っていきなよ」とパンと水もセットで持たせてくれた。

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アルティンという17歳の青年。店の手伝いのために高校を中退したと言っていた。そういう事情の人も多いのかもしれない。凛々しい立ち姿と表情だ。

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お店の名前は彼の名前に因んでいるらしい。時期オーナーだな😊

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また素晴らしい人と出会うことができた😊

 

再び歩みを進め、今度はカフェバーに立ち寄ってみることに。お客さん8人くらいでわいわいしている様子が外からでも分かった。

めちゃくちゃ見られながら入店し、奥にいるマスターと話を始める。

珍客相手に優しい笑顔で迎えてくれた。

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事情を話すとお客さんたちとアルバニア語で相談を始める。

自分のことを説明し終えたっぽいところでみんながどっと笑う。

自分も笑うしかない。いやあ、おれ、変でしょう?笑

そしてマスターは何やら誰かと電話をして事情を説明してくれた、

ぼくと電話を変わって話したその電話の向こうの人は

「これから行くから待ってなさい」

しばらくして店に入ってきた50代くらいに見えるおじさん。

彼が

「私の会社の建物のスペースが空いているからそこで泊まっていきなさい」

と助け舟を出してくれた。

わああああ〜〜〜〜〜〜〜!!ありがとうございます!!!!

マスターもお客さんもみんな良い人たちで助かった〜〜〜!!!

さらに食事やコーラにコーヒービールもいただいた😊

食べたり飲んだりしながらみんなと異国談義を楽しんだ。

一緒に記念撮影😃

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眠るスペースは普段外でキャンプの自分には十分すぎるくらい快適だった😊

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いやあ、本当にいろいろな人と出会った一日だった。

コソボ。本当にびっくりするくらい気さくな人たちが溢れている。

街を歩いているだけでも好奇の目を隠さずに向けてくるからコミュニケーションのきっかけになりやすい。街の子供たちなんか自分たち英語で挨拶してきて名乗り始めたりもする。ぼくの育ってきた土壌では見えない大切な何かを彼らは自然と得ているような気がした。