朝から雪が激しい日だった。地図でかなりの登山になることを確認、その条件下で100km走る。けっこう覚悟していた。
が、突然ホテルに二人の男性がやってきてトルコ語で何か話しかけてくる。翻訳機を使って尋ねると、彼らはナルハンの自治体の観光部だそうで、ナルハンを案内しようかと提案してくれた。
残念ながら時間がないのでお断りすると、代わりに車で途中まで50kmほどの道のりを送ってくれた。これはとても大きかった。こんなしがない旅人一人の良い旅のためにたくさんの大人が動いてくれていることにとにかく手を合わせるしかない。
合計で140kmほど移動することができた。山をひとつ超えて都市の雰囲気が感じられる地域にまで到達した。
こんな感じで荷を積んでもらう。
車に揺られて山登り
降ろしてもらうポイントのあたりで雪が降り始める。職員さん達に感謝です😊
わあ〜白〜〜〜〜い!!!😂
わあ〜〜きれ〜〜〜〜〜い!😂😂
寒いの嫌いっっ!!!笑
そして路面が滑りやすくなっていることに何より気をつけなければいけない。
加えて水気をたくさん含んで荷物が重くなってしまう。バランスを撮るのが微妙に難しい。
そして雪が降っている間はカメラを雨具の中にしまうので写真があまりたくさん撮れない。
木々に雪が積もってまるで真っ白な葉をその身につけている姿はとても美しいと思う。ちゃんと写真を撮ってみたい気もするけれどそんなことする余裕はない!笑
黙々と進んだ。上り坂では歩いて下り坂ではブレーキを握り締めながらゆっくりと降った。途中自分を追い越していくトラックは容赦無く水をぶちまけてきた。
数時間歩くとスノボウェアを水が通り抜けてくる。防水シューズの中にも浸水してくる。やはり完璧な装備ではない。冷たくなってくる身体の健康を保つには足を動かして温めるしかない。
小腹が空いたらバス停の屋根に避難してベイパザルでいただいたスイーツを口にする。
5時間くらいゆっくり進み続けて下山した。整備された道路が走りやすくて安心する。
景色を見る限り、一定の標高から雪が降っていたようだ。あそこにいたんだなあと思うとそこを進み抜いた自分に感心する。笑
サカリヤという街に到着して夜を迎えた。
どこで眠ることになっても良いように夕食をスーパーで購入して寝場所を探す。
何気に久々に単独で寝場所を探す。これまで本当にいろんな人のサポートがあったおかげで泊まる場所に不自由しなかった。これは本当にすごいことだなあ。
困った時はトルコの「駆け込み寺」モスクへ。
住宅街に立派にだけれどそんなに飾らず建っているモスクに立ち寄る。その敷地内のカフェのようなスペースに人がいた。(写真右)
中の人は怪訝に思っただろう。謎の外国人が急に入ってくるのだから。
翻訳機を使って泊まる場所を相談すると、特に答えが帰ってくるわけでもなく
「とりあえず座れ」と合図してくる。そして「茶を飲むか?」と合図をくれる。
とりあえずお茶。
自分をたくさん救ってくれたトルコの文化はまさにこれだ。
お茶を飲めば一緒に過ごすチャンスが生まれる。翻訳機や少しの英単語や身振り手振りを使って関わっているうちに少しだけ互いのことがわかって安心が生まれる。そして護っていただける。
ここでもそんな流れでこの場所に泊まらせてもらえることになった。鍵を預けてもらい、ソファーで眠らせてもらうことに。薪ストーブを自由に使わせてもらって一晩中暖かく過ごし、濡れまくった服も乾かすことができた。
スーパーで買った食材で晩御飯を作って安心して眠りについた。なんかこういう場所に泊まるのってドキドキして楽しかったりもする😆