またしても自転車が突然壊れてしまう。
10kmくらいしか移動ができなかった。
ゆっくり眠らせていただいた翌日も変わらぬテンションでファルクさんが朝食を用意してくれた。
3人で記念写真、トルコ人のほぼ全てが敬愛するアタトゥルクもご一緒に。
生徒とのオンラインレッスンにちょびっと出演する我々。「日本とアルゼンチンの人が来てるよ」と通訳で挨拶。こんな熱心な先生に教わるの良いなあ。
家の前でも記念撮影
笑顔で見送ってくれるファルクさん。良い人と出会いました😊
この日は晴れたり雪がすごかったり天気がコロコロ変わる。
さあ、このまま国境まで頑張ろう!
と思った矢先。
バキッ
そして後輪の激しいグラグラが始まった。
見てみるとまた一昨日のような症状が出ている。これからだというタイミングで。。。。
レオと相談し近所の自転車ショップに向かうことに。
途中で道を尋ねた人にお茶をいただく。
トルコ人はどんな時でもお茶を振る舞うのだ。
マップで検索してたくさんクチコミのついた自転車ショップを発見。
行ってみると確かに信頼できる雰囲気があった。とりあえず頼んで見てもらう。
タイヤの中に通っているシャフトが折れていた。
そして、そのほかにもギアやハブやブレーキパッドや、とにかくいろいろな部品が酷使されていて交換の時期に入っているようだった。どんどん値段が膨れ上がって最終的に540TL(9000円)にまでなった。
重すぎる荷物を載せながら長い距離を走ったツケだ。荷物を減らす努力を怠ると自転車へのダメージになるということをこの大量出費で深く学んだ。
修理は2時間にも及んだ。もう手術だ。
待っている間は二杯お茶をご馳走になる。
もののついでに無料でチューブのパンクを見てもらった。
修理は無事に終わり、いろいろとパーツは一新された。出費が手痛いのが辛いけれど、授業料ということかもしれない。溜まっていた膿が全部出て行ったと思うことにする。
待ち時間の間にいろいろと旅の話になって仲良くなった我々、記念撮影。
修理を待っているうちにすっかり夕方になってしまったので、泊まり先を見つけなければならない。
すると修理中に自転車店にやってきて仲良くなったフルカンという青年が泊まり先を見つけてくれると走り出した。
電話で彼が呼んだのは「警察」だという。
ふつうならドキッとするところかもしれないけれどここはトルコだ。親切なことをしてくれる気がしていた。
やってきた「警察」は笑顔で挨拶をくれると、トラックの荷台に2人分の自転車を乗せるよう指示した。彼らのステーションでステイさせてもらえるらしい。
自転車を支えるために荷台に乗った我々。「すげーことになってるね!」と目を合わせて笑う。
フルカンも後ろからついてきて楽しそう。
到着したステーションはこんな感じ。
夕食もご馳走になる。
警察官たちはとてもフレンドリーで一緒に写真を撮ろうと誘われるくらい和やかだった。大体警察のお世話になるというのはまずいことをしてしまった感が漂うイメージがあるけれど、ここではそんなことを感じさせず、どんな形であれ、出会えたことを楽しむような雰囲気があるように感じる。
建物を見ながらレスキュー隊っぽい仕事をするのかなぁと想像した。
自転車を置かせてもらう。
レオは「オレらの自転車とバイクを交換してもらおう」と笑う。
眠る部屋はこんな感じ。シャワーもついている。
フルカンの家の近くだったので彼もステーションに来てレオと語り合いをしていた。
この地域には主に夏に旅行者が訪れる。フルカンは旅行者と出会う度に案内したりステイ先を見つけたり一緒に飲んだりして楽しんでいるそうだ。が、今回ばかりはどうにもステイ先を見つけるのが大変だったそうだ。まさか警察に助けてもらえるというのは彼にとっても予想の斜め上だったそうで「君たちはラッキーだよ」と言っていた。