HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

ヘルプヘルプヘルプ(サカリヤSakarya〜イズミトİzmit)

サカリヤからイズミトへの50km弱の移動

 泊まらせていただいたカフェにまたわらわらと人が集まってくる。もちろん謎の日本人の話題になる。わいわいわいわい、何を言っているのか分からないけれどとりあえずなんか楽しそうだからいいか、と。笑

なんやかんやで写真を撮ろうと言われるし。

メディアに登場したことを利用して、自己紹介したりする。

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そのおかげで「一緒に写真を撮ろう」という流れになる。

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朝食もいただいた😊

シンプルだけど美味しくて力が湧いてくる。

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快く受け入れてくださって感謝😊

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さあ〜出発〜〜〜

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と、思ったら、

なんだか自転車の後輪のタイヤがぐらぐらする。

その場で停まって様子を見てみると、何やら中軸に異常が起こっているようだった。

変なことになっているのはわかるけれど、どうしたら良いのか分からない。

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その様子を家の窓から見ている人がいた。

なんかもうわけが分からなけれど、彼に助けを求めた。

その人は降りてきて自転車を見てくれた。

いやね、もう、こういう動きがすごいよトルコ人。本当に。

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見たところ、専門店で直してもらわなければならない。

ただ、この日は土曜日。トルコ国民は基本的に終日外出禁止で大抵のお店は閉まっていた。ダメ元で尋ねてみると、近所の自転車ショップに連れて行ってもらった。

手作り感のある小屋の仲がガレージになっているなかなか面白い趣のお店だった。

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中軸のパーツが破損していたようで交換をしてもらった。重い荷物を載せてずいぶん走ったからもう限界を迎えたということかなあ。

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店主さんがたくさん写真を撮りたがるので、自分のカメラでも一枚集合写真をお願いした。店主さんの奥さんもご一緒に。

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自分一人で自転車屋を発見するのは意外と骨が折れるし、旅行者一人だけだと料金を高めに設定されることもある。地元の人に案内してもらって仲良しの自転車屋さんに連れて行ってもらう流れが一番助かる。

良い人だった😊

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また彼の家の前に。この時初めて名前を尋ねた。シナンという名前だった。自転車関連の工具が必要な自分に工具を譲ってくれた。

本当に偶然出会った人だったけれどとても親切で協力的だった。外出制限がかかっているというのにこうして助けてくれるんだからもうトルコってそういう人たちの国なんだなあとしみじみ思う。

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ありがとうございました😊

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自転車の調子は元に戻った。整備された道を急ぐ。

そこにゴミ収集の仕事中の青年達が大声で呼び止めてくる。

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カメラに目をつけたようで写真を撮るように頼まれたので撮る。

撮った写真はすぐに彼らの携帯に送ってあげると

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パン1個分くらいの報酬をいただいた😃

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再び走行。

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イスタンブールまで残り100km。ついに戻ってきたんだなあ。イスタンブールを出発してから2ヶ月経った。あの頃と今では全然心境が違う。たくさんの経験をして戻ってきた。

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夕方くらい。途中で自転車を停めて地図を確認していると急に英語で声をかけられた。長身でメガネの男性。「何か助けはいるか?」

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この時はそこまで何も困っていなかったし、まだまだ走るつもりだったからどうしようか迷ったけれど、なかなかこんな風に声をかけてくれる人とも出会えないので彼にお近づきになってみようと思い、家に泊まらせてもらうことにした。

声をかけてくれた彼はオメルという名前だった。

案内してもらった家で早速ご馳走になる。

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チョルバというトルコのスープが美味しい😊

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ドルマにはヨーグルトとのコンビネーションが最適だそうです。

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日本人がやってきた、ということで近所に住む親戚の方も集まってくる。「トルコ人はこんな風にお客さんがくるとみんな集まってくるんだよ」とオメルは説明してくれた。楽しいなあそれ。

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ちなみにメガネの彼がオメル。

30か国ほど電車で旅行したことがある。

なので旅人の困りごとのことは深く理解していた。

自分に声をかけてくれたのもそんな流れがあったからということだった。

最近ビジネスの大学を卒業してこれから就職先を見つけるところだそうだ。

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なんか、この家庭はとても良い雰囲気だなあと思う。人と人の間に交わされる笑顔がやりとりがとてもあたたかいように感じる。自分からお願いして集合写真を撮らせてもらった。

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会いにきてくれる、というのが一番の贈り物のような気がする。特にお構いとかしてくれなくても、目の前で普段の彼らを見せてもらえるというのがとても大きな異文化交流になっているように感じる。

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オメルと旅の話になって、南極に行った話をして、クラウドファンディングでお金を貯めたことを話した。トルコでは全然流通していない概念のようだった。

お金か、お金。大なり小なり、世界中誰でもお金というものが人生の障壁になっているのは間違いない。自分もいつもお金を気にしながら旅をしているけれど、そろそろそこに一つの突破口を見出したいと思っている。お金は存在してもお金に縛られず生きていくこと。その道を示していきたいと思う。

振り返るといろいろな人と出会う日だった。本当にトルコ人の壁は薄い。そこに本当に救われて楽しませてもらっている。日々感謝です。