HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

17歳高校生、32歳旅人を救う(カイセリKayseri〜クルシェヒルKırşehir)

日が暮れる頃に辿り着いた街にはツテがなかったので、モスクの人に泊まる場所を相談しに行った。ちょっとローカルでこじんまりとしたモスクだ。英語で会話できない相手とのやりとりにつまづいていると、通りすがりの青年がこのやりとりの様子を見ている。「どうしたの?」という感じで声をかけてきたので彼に翻訳機を使って事情を説明した。すると彼が父親に電話して何かを話し、結局泊まれる場所を用意してくれることになった。彼の父親はアパートの管理人をしていて、そのアパートの一室を泊まれる場所として案内してもらった。その部屋には既に住んでいる大学生の若者がいたけれど快く受け入れてくれた。そんな経緯で今日も無事に安全なところに宿泊させていただいている。

すごいなあ、今日突然やってきた怪しい旅人なのにすんなり受け入れてくれる。トルコってそういうことがたくさんある。高校生の彼のように見ず知らずの困った外国人に自ら手を差し伸べたことなど、少なくとも自分には経験がない。

〜〜〜

さあ、ブルガリアに向かう。約1000km。そこをビザの残りの14日間で走り切る。そのためには一日平均70km以上走らなければならない。気が引き締まる。

が、ペダルを思い切り踏んでびっくり、昨日、修理と共にやってもらったメンテナンス(多分チェーンに油をさしただけ。1ヶ月近くやってなかった。)が効いてる。軽々どんどん回るチェーン。これまで調子が悪いように思えたのは単にチェーンの油が少なかったからなのかもしれない。初歩的なミスだ。天気が良い。風がなくアップダウンも少なく、スイスイ進んで135kmほど進んだ。

ホテルの手作りじゃなさそうな朝食を2.5人前完食。チーズオリーブ美味しい😊

f:id:tajimax-tj:20210205041317j:plain

快晴。観光らしい観光は自転車屋さんくらいかな。カイセリを出る。

f:id:tajimax-tj:20210205041322j:plain

次は首都のアンカラで友人と会う約束を交わしている。アンカラまでは300km

f:id:tajimax-tj:20210205041327j:plain

既に収穫を終えた広大な麦畑っぽい場所に伸びる国道をひたすら走った。

f:id:tajimax-tj:20210205041333j:plain

2、3箇所くらい小さな町や村を通過。

f:id:tajimax-tj:20210205041339j:plain

f:id:tajimax-tj:20210205041344j:plain

スイスイ進むし景色は気持ちいいとゆとりが出てきてこの後のこととか色々考える。出国前にインスタに挨拶の投稿でもかけたら良いなぁ、なんて書こうかなぁ、とか。

f:id:tajimax-tj:20210205041350j:plain

と、気がつくと前方に車を停めてなにやら両手に持ってこちらに近づいてくる男性がひとり。あれは、、やはり、、!

差し入れだーーー!!!!

f:id:tajimax-tj:20210205041355j:plain

彼はイスタンブールに暮らすお医者さんのようだ。すごく柔らかくて知性溢れる雰囲気がつたわってくる。「Take it easy!」と爽やかに去っていった。ありがとうございます😊😊😊

f:id:tajimax-tj:20210205041400j:plain

「ピテ」と言っていたこのパン。肉はラムでほんのりと口内に風味が広がってたまらない😊

トルコのラム肉は天才だと思う。

f:id:tajimax-tj:20210205041405j:plain

ちょうど水がなくなったところで給水所が見つかる。

f:id:tajimax-tj:20210205041410j:plain

上の部分には「アラー」と書いてあるのでなにか神の恵みに感謝するようなことが書いてあるのか。とりあえず自分はそんな心境だ。

f:id:tajimax-tj:20210205041416j:plain

f:id:tajimax-tj:20210205041421j:plain

三脚はないけれど1日1回くらいは何かしらのセルフポートレートを頑張って撮ってみようかと思うこの頃。飲むため食うために道端で止まった時に。

f:id:tajimax-tj:20210205041425j:plain

f:id:tajimax-tj:20210205041431j:plain

クルシェヒルという町で日が暮れできたのでモスク泊にトライ。観光用みたいな立派なところよりもちょっと小さめなところを狙ってみた?

f:id:tajimax-tj:20210205041435j:plain

管理しているらしき人はトルコ語で「庭にテントを置いても良いよ」的なことをぼくに伝えてきていたけれどそのやりとりを目撃した通りすがりの青年が声をかけてきた。

青年は17歳の高校生。名前はメフメット。メフメットは父親に電話して何かの了承を得て、どこかに連れて行ってくれるということで、彼に続いた。

f:id:tajimax-tj:20210205041440j:plain

途中なんか凄そうなモスク発見。

f:id:tajimax-tj:20210205041445j:plain

途中メフメットはぼく「お腹は空いている?」と尋ねてきたので「空いています」といつも通り正直に答えるとケバブとコーラを買ってくれた!

f:id:tajimax-tj:20210205041450j:plain

ケバブ屋屋台の方々。

f:id:tajimax-tj:20210205041455j:plain

うまそうだよなぁケバブって。

f:id:tajimax-tj:20210205041500j:plain

f:id:tajimax-tj:20210205041504j:plain

あったかいケバブ

f:id:tajimax-tj:20210205041511j:plain

メフメットはクールな印象だ。

f:id:tajimax-tj:20210205041515j:plain

メフメットに連れられて到着したアパートにはなんかすごい人数のガイ達が卓を囲んで麻雀のようなゲームに興じていた。「Okey」というトルコのゲームだそうだ。

1人くらいしか英語を話せる人はいなかったけれどみんな一言二言くらいな理解できるし、やはりフレンドリーだった😃

f:id:tajimax-tj:20210205041526j:plain

聞けばみんな大学生らしい。だいたいみんな20歳。大学の場所はイスタンブールイズミルなどバラバラだけれど、パンデミックで授業がオンラインなので、都会の学生寮から地元に帰ってきているようだった。

f:id:tajimax-tj:20210205041531j:plain

その中の1人がまた「おなか空いてる?」と尋ねてくれたのでまあ正直に「空いてる」と答えてまた先ほどとは別の種類のケバブのようなものを宅配で注文してくれた。

こっちはポテトが入っていたりピタパンが揚げてあったりしてファストフード感があっておれ好みだった。

f:id:tajimax-tj:20210205041536j:plain

お米と甘いミルクを固めたゼリーみたいなスイーツもセット。美味しい😊

f:id:tajimax-tj:20210205041541j:plain

f:id:tajimax-tj:20210205041546j:plain

このお部屋は普段は2、3人でシェアしていて、よく友達が遊びにくるみたい。ゆっくり寛がせていただきました😊