HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

(クルシェヒルKırşehir〜キョプリュキョイKöprüköy)

100km弱を走った。昨日のようにスイスイとは行かず結構疲れた。自転車の状態は結構まめに管理しないと良い状態が継続しないなあと実感した。

朝9時、高校生のメフメットが見送りに来てくれた。泊まらせてもらった大学生たちの部屋を後にする。まだ眠そうな彼らもまた見送ってくれた。彼らからは靴下をいただいた。靴下にはほとんど穴が空いていたので、地味に助かった。

メフメットは朝食もご馳走してくれた。こちらのお店に。

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ローカル感のある手作りのお店だ。良いなあ。

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気前よく生地を見せていただいた😊

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出来上がったのがこちら。一見地味そうだけれど中身は

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ちょっとスパイスのきいたトマト味の野菜たちと。

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こちらはジャガイモ。どっちも美味しい😊

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二種類も食べさせてもらって朝からとてもお腹が膨れた。

メフメットと2ショット。ずっとクールな表情だけれど彼のおかげで本当に助かった😊

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サイクリングがとても好きでマウンテンサイクリングの大会では優勝経験もあるとか。彼はぼくに自転車のパーツまで持ってきてくれた。自分の自転車には合わなかったけれど素直に手を差し伸べてくれる姿に感動した。ありがとう😊

メフメットはオンラインのクラスに間に合うように風のように去っていった。

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今日も天気は良好。なんだか冬が過ぎ去ったような気がする。暖かい。

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しばらく走行していて途中で気がついた。

あの、自転車のスタンドの代わりに使っていたスティックがない。普段は後ろの荷物を固定するロープに刺している。が、忽然と姿を消した。どこで落としたかわからない。

ギリシャの海岸で拾った流木。無いと旅ができないというわけではないけれど、お気に入りの道具なので無くしたくなかった。

自転車で進む道のりはなかなかしんどい。来た道を引き返すのはめんどくさくて躊躇ってしまう。下手をしたら出発地点まで20kmくらい戻ることになるかもしれない。それでも戻った。

すると、4kmほど戻ったところで

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あったーーーーーー!!!!!!

良かった。そんなに大したタイムロスでもない。放っておいて先に進んでいたら後悔していた気がする。たとえ0円の物でも大切なものは無くさないで持っていたほうがスッキリする。

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どんどん進んでいく。水の減りも早い。ちょうど水が無くなった頃に給水場所出現。アラーに感謝だ。嬉しいのでセルフタイマーしてみた。こんな水汲み場が路上にたくさんあるのもトルコの良いところです。

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広く見渡せる草原に一本のびる道路をずーっと走った。日が暮れる。

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お天道様が沈みます。

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良い色に染まっています。

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天気が良くて夜は星がたくさん見えた。よく見ると流れ星が結構な頻度で現れる。立ち止まって普段なかなかやる気の起こらない星景写真にトライ。一本だけ流れ星が撮れた。

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セルフタイマーも頑張ってみた。通りがかった車のライトに照らされて偶然良い感じに自分が写った😊

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星空撮るのは大変だ。特に寒さ。めちゃくちゃ寒いのにカメラをゆっくりセッティングして画角と設定とピントと調節して、とか手間を想像するだけで嫌になる。暗いからなかなか精密な作業がやりにくいし、うまく撮ってる人はやっぱりすごいなあ。

結局1時間近く立ち止まってしまった。気温は6度。全然マイルドだけどそれでも寒く感じてしまう。

すっかり夜なので寝場所を探す。目についたガソリンスタンド、の隣のレストラン。自転車を店の前に停めた時に声をかけられた。なかなかフレンドリーな香りがする。

いつものように翻訳アプリで状況を説明するとすんなり「それなら大丈夫だ!お茶でも飲んで行きなさい」レストランに入れてもらった。ああ、今日も助かった😊

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この日泊まらせてもらうことになったのは写真真ん中の青年、チャラール(20)の家。このレストランの隣の広い敷地にぽつりと建っている家に泊まらせてもらうことに。すごく優しい表情の人だ。

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チャラールは酪農業を営んでいる。彼の家畜たちを見せてもらうことに。

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ヤギが12頭。

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鶏やアヒルが何匹か

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そして牛が20頭近くいた。

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子牛も2頭

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すごいな。リアル農家さんだ。なんだかんだこの自転車旅ではあまり農家さんとお近づきになる機会は少なかったのでとても良い機会だった。トルコではチーズやヨーグルトなどたくさんの美味しい乳製品をいただいてきたからその作り手である人と友達になれるのはすごく嬉しい😊

彼の家でご馳走いただくことに。

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スットラチというトルコ定番のスイーツ。ミルクにお米を入れて冷やして固めたもの。

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チーズ。特に手前のクルペイヌール(kuru peinir ドライチーズ)というチーズが濃厚でとても美味しかった。

f:id:tajimax-tj:20210208072726j:plain翻訳機とジェスチャーでしかやりとりが出来なくて、とても大雑把にしか聴けていないけれど、ヤギの皮の袋に牛乳をつめてそれを土の中に埋めて1年間ほど寝かせて作るそうだ。トルコで食べたチーズの中で一番好きかもしれない。

シャワーを浴びた後は薪ストーブで温めた牛乳を振る舞ってくれた。f:id:tajimax-tj:20210208073730j:plainこれらの乳製品はもちろん全て彼の牛からいただいたものだ。オール手作り。すごく生の感じの味がする。

会話はあまりたくさんできないけれど素朴な優しさに溢れる青年であることがひしひし伝わってきた。またしても良い出会い😊

ふらりと立ち寄ったところに必ず誰かしら素敵な人がいる。この社会のホスピテリティの底が知れない。

 

 

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