HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

低空飛行(ハサンガジHasangazi〜ニーデNiğde)

また体調は万全でないまま60kmほどを移動した。自転車を漕ぐ身体に力が入らないのはここが標高1000m以上の高地だったからというのもあるのかもしれない。明らかに低地にいた時と力の入り方が違う。体調のせいだけじゃない。相変わらず人には助けてもらえるけれど、暗いテンションでの旅が続く。この日はいよいよ雪が近くに見えてきた。

正直休みたいのだけれどここでは嫌なので移動する。それに2月中旬までにジョージアに到着するためには1日平均50kmは進まなければならない。

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テントを貼らせてもらった建物の外観はこんな感じ。家の持ち主さんは上階に住んでいるそうだ。
 

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昨日お茶に誘ってくれた青年に挨拶。「お腹空いてる?」と尋ねてくれたけれど腸の具合を考えてお断りした。ありがとう😊

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昨日の突風は止んでいた。やっぱり止まって良かった。進みやすい。

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立派な雪山だ。

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腸を気遣って食べないようにしていたら逆に空腹で身体に力が入らない。そして急にポテチとコーラが食べたくなって食べた。定期的に食べたくなるセット。ガソリンスタンドで買うと140円。スーパーで買うと100円以内におさまる。

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自動り棒三脚を置いて動画を撮ろうとしたら三脚が倒れ、スマホの液晶が逝ってしまった。。。まだ使えるけれど地味にきつい。

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次に行きたいカッパドキアの文字が見えてきた。茶色い看板、遺跡だ。

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ながーい道を進んだ。

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この時初めて近くで雪が現れ始めた。既にかなり寒い。アダナでいただいたジャケットを着ながら進んでいる。

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このまま雪国突入かと思ったらもう少し雪なし地帯が続く。景色が広い。

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また遠くに雪山。

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道としてはものすごくきついわけではなかった。

けれど、腸の不調、少ない酸素、冷気で内心歯を食いしばりながら進んでいるような感じだった。すれ違いぎわ、追い越しぎわにどでかいクラクションを鳴らしてくる車に舌打ちしてしまう。

日本以外の多くの国ではクラクションがコミュニケーションの一環のようにかなり使われる。自分が旅をしている時も頻繁に鳴らされるのだけれど、とにかくうるさい。トラックの音なんか半端じゃない。「テメーらいっぺん自分がオモテにでて聞いてみやがれ」と言いたくなる。が、そんなことを伝える手段もなく彼らは走り去っていく。なんにせよ辛い時は器が小さくなってしまう。

この日の夕日も綺麗だった。ギリギリカメラをむける。

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ニーデ。ここのスーパーで晩御飯の買い出し。ちょうど暗くなったので泊まれるところを探す。全くツテのない場所で泊まれる場所を探すのがちょっと珍しい。トルコでの日々はいつも基本誰かしらとメッセージでやりとりをして助けてもらっていた。

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ツテのない場所で寝場所を探すのは簡単ではないけれど、とりあえずスーパーで買い物をしているときにちょっとフレンドリーな雰囲気だったおじさんに翻訳を見せて尋ねてみる。するとモスクを紹介される。モスクに行ってみる。モスクは工事中で入れない。近くの小さなマーケットの入ってみる。店長がとてもフレンドリーな雰囲気の笑顔だ。その店長に相談する。

基本的には「泊まれる場所を探しています。テントがあるのでどこでも眠れます」と尋ねているのだけれど、この店長は「外はめちゃくちゃ寒いから」と心配してくれて、自分の友達がやっているホテルに無料で泊まれるように電話をかけて頼んでくれた。本当にありがたいです。

 

ホテルに到着。一泊25トルコリラ(約400円)で泊まれるホテルとだけあってお世辞にも素晴らしいとは言い難い場所だった。(ちゃんと全体がわかる写真は撮っていない)

なんか、宿泊客は50代くらいに見える男性ばかりだ。

ドミトリーで一緒になったイラク人の彼がとてもフレンドリーで食事を作ってくれた。

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チキンスープ😊

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腸の調子が気になったけれどじゃがいもと野菜なら大丈夫かなといただいた。素朴で美味しい😊

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あまり多くの言葉は交わさなかったけれどみんな優しかった😊

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さてさて、この日はもうすることがなかったけれど、もう二月が近い。この後の旅程をの意識が大きくなってくる。ジョージアへ入国が可能かどうかはまだはっきりしていない。

思い立ってジョージア日本国大使館にメールで問い合わせた。(いや、最初からそうすれば良かったのだけれど自分でも「なんでやらなかったんだっけ?」という感じです。多分トルコ人が口を揃えて「ジョージアには入国できるよ」と言っていたことに安心していたのかも。)

回答は「現在外国人の受け入れは原則禁止」とのことだった。

これは状況が大きく変わる。ジョージアへの入国をゴールとしていたのに入国ができないらしい。次の一手を考えなければ。。