自転車をものすごい力で押し出す大突風を味わった。すごい、勝手に進む、漕いでなくても進む。上り坂でも進む。風はさらに強くなって土埃で前が全く見えなくなりながら尚も自転車を押してくる。危険を感じてブレーキをかける。こんなにすごい風は滅多に味わえない。
体調は再び悪くなった気がする。明確にどこそこの具合が悪いとは言えないけれど、身体に力が入らない。ペダルが重く感じる。いつもは結構重いギアで走れるけれど一番軽いギアでノロノロ走った。
交通量が多い。主に何か商品を運搬している巨大なトラックが自分を追い越して通過していく。道はとても狭い。道路のギリギリ右端を落ちているガラスの破片を掻い潜りながら、トラックにぶつからないよう細心の注意を払いながら運転している、なのに、トラックの運転手ときたらやたらクラクションを鳴らしてくる。とにかくうるさい。後ろから走ってくる車が爆音のクラクションをすぐ間近で鳴らしてくる。でかい音にびっくりして倒れてしまわないか心配になる。
風が本格的にやばくなってきた夕方ごろ、自分と同い年ぐらいに見えるにいちゃんに「お茶飲んできなよ」と誘われ、お茶をいただきながら今日はもう頃合いだと思って寝場所の相談。村の人の家の使っていない屋根付き壁に囲まれたスペースにテントを張らせていただくことになった。夜は強風に加えて、にわか雨も降ってきた。助かった。。
朝ごはんはスクマSıkma
生地からこねて作ってくれている
中身はチーズとじゃがいも炒めの2種類。
味加減がさすがです。料理は彼の奥さんが作ってくれたらしい。お会いしたかったけれどずっと隣のお家から出てこなかった。
こちらはパンを炒めたもの。
じゃがいも
たくさん用意してもらった!
みんなで囲む。
食べ終えたら遊び始めるキッズ
見守る父
食べきれなかった分はお餞別に😃
メッセージも書いてもらう
トルココーヒー。すごく小さいブドウをドライフルーツにしたようなおやつと一緒に。
ちなみにアブドゥラルさんの目の色は2つある。
柘榴とりんごもいただいた
最後にもういっかい2人で撮る。後ろの言葉はイスラム教の大事な言葉らしい。
たくさん感謝を伝えた。
ほんとうに素晴らしい人だなぁと感動してしまった。
惜しみながら出発。
奥に雪山が見える。あんなところを行くのか。。
最初は登り坂だった。体調が万全ではないのでちょっとした登り坂でも手押しですすんだ。
すると後ろからクラクション。車が停まった。
アブドゥラルさんだった。
荷物を載せて登り坂が終わるポイントまで乗せて行ってくれるとのこと。
以前購入したテントを張るのに使うロープだけで自転車を縛りつけた。いやこれ落ちないかマジで心配。。
大丈夫!とアブドゥラルさんは自信満々
登り坂をスイスイ登っていく
たちまち登りきって到着。今度こそお別れ。
最後の最後までほんとうにありがとうございました!
進みます。赤い屋根のおうちがおおい。
雪山が近づいてきた。
街の背景が雪山
岩山だらけの道路に差し掛かる。
茶に誘ってくれたお兄さん。後ろの車内が彼のお店だ。洒落てる。
軽食もつくれる。なにか食べるか尋ねてくれたけれどお腹の調子が悪くて遠慮しておいた。
村の人があつまっている。なにを話しているのかわからない。
強風はおさまらず、車が揺れまくった。なにかでかい看板のようなものが飛んできて車の天井に「ガン!」とものすごい音を立ててぶつかった。やっぱり今日はこの辺りまでだなと思い、彼らに寝場所を相談した。
誰がどう動いてくれたのかわからないが、すぐに寝場所は確定した。誰かの家の一階部分もう使っていない場所。強風とにわか雨をそこで凌ぐことができた。