HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

救いの手はいつもすぐそこに(イスタンブルİstanbul〜ヤロヴァYalova)

イスタンブールを出発。船で南に渡って少し走行。道路沿いに建っていたレストラン内で寝袋を敷かせていただいた。

不測の事態がいくつか起こる。怖くなったりイラついたり焦ったり、なかなか楽しむ余裕が持てない。こんな心地で旅をしていたら心身が持たない。

ひとつひとつ解決してこうして振り返ると、あまりにも心揺らぐ自分に対して反省する。思い通りにいかなくても一寸先の素晴らしい何かを信じてその時を楽しんでいたい。

自転車の荷台を固定するボルトが片方なくなっていた。昨日の夜気がついた。そのまま荷物を載せたら簡単に壊れてしまう。

滞在中に自転車の状態を確認するのを忘れてしまっていた。不覚。予備のボルトを持っていない。不覚。出発前にまずこれを直しに行く。

地図で自転車ショップを検索して向かう。すると目的の店が閉まっていた。近くに別の店は見つからない。とても困る。早く出発したいのに。

周囲の人に聴き込みをする。目に入った自動車販売店の人に声をかける。するとその店の隣でなんとか出来るらしい。あと20分で開店するからそれまでうちでゆっくりして良いよ、と椅子に座らせてもらう。「お茶とコーヒーどっち?」と尋ねられる。

トルココーヒーをいただく。

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セットで炭酸水もいただく。「トルコではこんな感じに飲むんだよ」と紹介された。

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エラムという弁護士の青年。

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この店は父親や伯父さんの経営しているところで取引先だと言っていたから会社の法務とかを担ってるのかもしれない。カナダで留学していたこともあるようで英語がうまい。歳はきかなかったけどきっとぼくより若い。「トルコ人にはアジアとヨーロッパの感覚が7:3くらいで混在していてアジアの成分がホスピタリティに繋がってると思う」という話を聞いて納得したり、「コロナは大部分嘘っぱちだよね」という話で盛り上がった。

しばらくしてお父さん登場。お父さんは自転車ショップの人だった。そこではじめて理解した。はじめに地図で調べた場所はリフォーム中で一時的に店の場所を移していた。自分はたまたまその店の関係者に声をかけていた。

ボルトを取り付けてもらう。ついでにすり減ってきたブレーキの調整をしてもらう。

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お父さんは自転車レース界のすごい選手らしい。

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ツーショット撮らせてもらう。

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右の黒い壁の店が自動車販売店。お父さんの後ろの四角い枠に入っていったところが自転車屋

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ちょっと大変だったけど終わってみれば自転車は無事に直り、良い人と良い時間を過ごせた。

 

ヤシルの家に戻って荷物をまとめて準備完了。最後に「まってて」と店に入っていくヤシル。

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お餞別をくれた。ピエという薄いナンにフェタチーズやスパイス肉が入ったもの。

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最後にツーショット

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ほんとうにありがとう。良い出会いだった。

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走りはじめた。予定していた船の時間に間に合わなさそうだ。急ぐ。けど車が多い。登り坂が多い。ノロノロ進む。焦る。

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イスタンブルの街が見渡せるところを通った。

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うまく撮れなかったけどこの橋に至る道を走るのはすごく気持ち良かった。モスクと川と橋でイスタンブルならではの景色が楽しめた。

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あれはヤシルに案内してもらった駅だ。

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凄いなこれ

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海までもうすぐ。フェリーの出発10分前。最後まで諦めない。

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が、結局乗る予定だった船は行ってしまった。次の船は2時間後になる。夕方になってしまうけれど仕方ない。チケット購入。40トルコリラ(550円くらい)

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待合室で座って焦った気持ちを落ち着ける。フェリーの待合室には普通に猫が出入りする。

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フェリーが来た。

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乗り込む。

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なんか凄い雲

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船内

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遠ざかっていくアヤソフィアとブルーモスク、そしてヨーロッパとアジアの境目、ボスポラス海峡

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自転車はこんな風に乗せている。

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ヤロヴァに到着。

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走って30分くらいで真っ暗に。なんか知らんが走ってしまった。街で人に相談した方がよかった気がするがなんか来てしまった。このまま夜通し走るかもしれない。また怖くなってくる。心の準備をする。

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道端でレストランを発見。営業はしていないが人がいる。Google翻訳機を使って寝場所の相談をする。

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するとスペースを紹介してくれた。コロナ規制のため休業中だそうだ。

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なんと壁と床と屋根に囲まれた場所で眠らせてもらえることに。寒いので本当にありがたい。

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なんとお差し入れまでいただく。

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こちらがレストランのオーナーさん。言葉は通じないが翻訳機で要点だけ伝えるとすぐに受け入れてくれた。終始フレンドリーに笑ってくれていた。

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干したソーセージみたいな肉。美味しい。トルコは加工肉が多彩だなぁ。

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ヤシルからの差し入れはたくさんあった。最後の最後まで本当に助けてくれたヤシル。とにかくありがとう。感謝の気持ちを念で飛ばしながら全て食べた。また会いたいなぁと思う。

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泊まる場所を動画で撮った