ジョアンナから依頼されていた写真撮影。今回頼まれたのは前回に引き続きジョアンナのエシカルファッションブランド『Mixed Grill』の商品紹介の撮影。スウェーデンに帰省中のジョアンナの遠隔指示でシモンと友人2人がシモン宅の庭に集ってモデルとなっていただいた。
自分がいちばん好きなのはドキュメンタリーっぽい撮り方。染物のワークショップの様子、子供たちが好きに遊んでる姿、被写体がこちらを意識せぬほど没頭している姿を遠くから良い感じに撮るとか良いですね。
対してこういう物撮りには苦手意識があります。本気でアガるジャンルではない。もちろんどんなジャンルであれ繋がっているので意義は感じます。自然ともっといい撮り方はなんだろうと考えは働きます。しかしまあ経験も技量も足りません。今回の出来栄えも心底アガってくるようなものにはなりませんでした。写真を送った相手からは「ナイス！」とか「ビューティフル！」とか感謝されはしましたが。
好きなジャンルじゃない撮影でも引き受けるのは、旅の中で紡がれた縁の流れの中にあるからです。写真家として一流になるとかそういうことじゃない。
ぼくは職人に憧れているのでついつい写真の職人になりたくなる気持ちが瞬間的に生じたりしますが、もし本当にそうなら出張撮影依頼の募集をかけるとか写真展開催とか出版の方に本格的に向かっていくはず。でもそうしないあたり、職人は憧れでしかなく、本当の自分の道ではない、ということであるような気がします。そういうことが実現するにせよ、やろうとするのではなく、気がついたらできちゃったという感じが理想です。
今日でちょうど、日本を発って３年です。
