先々週、先週のワークショップを開催したナンシーの友人のジョアンナは自身のエシカルブランド『MIXED GRILL (Instagram)』を運営していて、彼女からその製品の撮影を頼まれていた。今日がその撮影となった。
撮影したのは子供服用の服を何点か。自分の娘たちや甥っ子たちにモデルになっていただいて何箇所かを回った。プロからするとひどい物撮りしかできないのだけどそれでもカメラそのものの力で少しでも良い写真を撮れるように努める。
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最後はビーチで撮影をした。人の自然で生き生きとした姿を撮るのは自分にとっての写真の入り口なのでやっぱり楽しい。広い場所で望遠使って特別感のある写真は普段なかなかできなかったりするのでより楽しい。こういう撮影をしながら世界を行脚する、と自分の中で軸として定めるのも悪くないと思った。
撮影を軸に生きることは自分の中で諦めているところがあったからこう思えたということには大きな変化を感じる。
フリーで仕事をしていた頃は「本気でやるならこのくらいはできなければならん」という水準に自分の写真は全然届いてないように思われ、やればやるほど気が滅入っていった。だけど、自分で作出するネガティブ感覚から離れる取り組みを続けているうちに、強いこだわりや自己否定癖が薄まってきて、ただ自分が楽しむということを分かってきた。完璧な仕事を目指そうとする気持ちも良いし、気楽にやっていく気持ちも良いし、ずっと一貫していなくても良いし、上手になっても下手っぴのままでも良く、そもそも全ての巧拙というものの基準は曖昧で、どこまで行っても自分の思い込みで、自分次第ということを感覚に落とし込んできた。それがあっての前向きな気持ち、というところだと思う。自分のメンタルはめんどくさく紆余曲折が長かった分この辺のことはいずれどこかでまとめてみたい。
そんなこんなで、どこかで出張撮影請負いを始めても良いと思う。
この日はジョアンナの旦那さんが自分で作ったという家のお庭にテントを張らせていただいた。