HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

家族の団欒に混ざらせていただく(Pajares→Ardón)

キャンプ泊をさせていただいたパハレス(Pajares)のお宅の方と一緒に。

朝ごはんにシャワー、さらには餞別のフルーツまでいただいた。「何か他に要るものは?」となかなか思いつかない自分に何度も質問して気にかけていただいた。「私にとっても良い出会いだったよ」と嬉しい言葉もいただいた。とても頼りになる雰囲気と惜しみない優しさが印象的で気持ちの良い人だった。山の上までノロノロ歩いて暗くなるまで寝場所を捜索した甲斐があったなあと思った。ありがとうございます。

離れたところから見るパハレスの村。

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15%、17%と勾配が強くなっていく山を休み休み少しずつ押して頂上まで登りきってビューンと降った。アストゥリアス州を出てカスティーリャ・イ・レオン州に入った。曇って小雨が降っていた天気は急に回復。道路は平地になって日が沈むまで漕ぎ進んだ。

道路は完全な平地になって家一つない環境だった。寝場所決めに誰かの助けを借りるべく、地図で発見した小さな村らしきところへ向かった。

テラスのテーブルを囲んで盛り上がっている人たちがいたので質問するとすぐ近所の公園にテントを張っても問題ないだろうアドバイスをいただき一安心。

そしてさらになんとすぐさま彼らはぼくを夕食に誘ってくれた。

集まっていたのは普段それぞれ別々の場所で暮らす家族の皆様、フレンドリーな男性が「君にサプライズがあるんだ」と会わせていただいたのは日本人のガールフレンドさん。普段はニューヨークにお住まいで短期間のスペイン帰省&旅行の最中だったそうだ。

家族のみんなで用意した料理は、野菜も肉もワインも全て自家製、日本人の方もご家族の皆様のために日本のサラダを振る舞います。

はい、もちろん全部が全部、とんでもなく素晴らしかったです。一口一口味覚に電撃が走る美味のオンパレード。日本風のサラダのドレッシングがあまりにも久々で美味しさに懐かしさが乗っかってぶったまげてしまいました。

突然の怪しい人物の訪問にも関わらずあたたかく迎えてくださった皆様に感謝感謝です。お別れの前に家族のみんなで円陣を組んでハグをしあっているところとか、お父さんが感極まって涙を流しながら息子の恋人とハグするシーンとか、特別あたたかい繋がりを感じたのがとても印象に残りました。

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誰も立ち寄らないような小さな寂れた公園でのキャンプもすごく落ち着いていて快適だった。星がたくさん見える夜空だった。