「国語の成績が悪かったからといって元々好きだった本を読むことを嫌いになるのは勿体無いよ」という、ぼくの好きな言葉がある。高校生と関わる教育NPOで出会った古い友人の言葉だ。
でも自分はこのブログにおいて、そのことを忘れていた。
ぼくは書くことも撮ることも上手くない。技術も熱も魂も足りない。
自己表現で生きていくことを決めてもう8年くらいか。本当に実力があるならもっと広くたくさん認められているはずだし、お金なんか節約する必要なんて全くないくらい儲かっているはずだから。
でも現実は全然そうじゃない。
だから書くことも撮ることも何度も嫌になる。
でも、それは成績によって読書から離れてしまう子どもと同じなんだ。
どう評価されるかによって自分の好きすら諦める。
自分も知らず知らずのうちにそうなっていたことを、ふと思い出した。
何でかわからないけれど全く役に立たないことに全く向いてもいないことに心惹かれる。それで十分なんだ。
この身体の生命活動が続くかどうかも、誰かに認めてもらえるかどうかも、もうどうでも良い。
下手くそな踊りを踊り続けたろう。心を込めて、この無駄を紡ぎ続ける。
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自転車道ルートナンバー7に沿って進んだ。何軒かのお宅で寝場所を尋ねて、なかなか良い場所に巡り合わなかったけれど、最後はアランさんのお宅の庭にテントを張らせてもらえた。電気もネットももらえて助かる。静かに自炊した。
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ステファンさんに朝食をご馳走になり、コーヒーもいただいた。一度に六つも食べるやつは初めて見たと言っていた。
愛犬ちゃんも連れてきている。
ステファンさんは定年前、ライフセーバーやスイミングの指導員として働いていたそうだ。家庭環境があまり良くなくて、近所のプールで泳いでいた時が幸せで、そのまま泳ぎに関わる人生になったそうだ。今日もシーカヤックを奥さんと楽しむそうだ。
別れ際にメッセージカードを渡すと、「わたしの兄弟、息子」とまで言っていただき、ハグしてお別れした。「君と出会ったことで僕もまた旅をしているような気になるよ」とも言ってくれたことが印象的だった。こういう人と出会って行きたいなぁと思う。
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自転車ルートナンバー7というとても長い自転車道に沿って進む。
ガソリンスタンドのスタッフさんはサイクリストだということで、応援してもらった。お菓子を差し入れしていただいた。ありがとう😊
よく空を飛んでいるレッドカイト
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今日の宿泊、アランさんのお庭
自炊にはカロルさんが持たせてくれたツナが大活躍😊
夜中に吹き荒れた強風は木でシャットアウトできた。ありがたいお庭だった。