HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

アイルランドをスキップする(Ballantrae→Alticry)

このあたりからアイルランドに行けるフェリー会社は2つあって、それぞれ49ポンド、35ポンド。これを確認してしばらく立ち止まって考えた。

そんなに高い金額ではないのだけど、やっぱり自分の経済状況からすると無視できない。無料で送ってくれる人を探すのも頑張ればできそうだけど、そのために時間をかけて頑張る気は起きない。

そもそも自分はずっとアフリカにずっと行きたかったのでモロッコを目指していた。でもこの時のモロッコはワクチンパスを持っている人しか入国ができないというルールを設けていた。ワクチンは固くお断りしている自分としてはこの規制の中では入ることはできない。だから規制が緩和されるまで待つことにした。そうしている間にもシェンゲン圏の滞在期間は満了してしまうからイギリスに駆け込んだ。

今、改めて考えてもやっぱりアフリカへの思いは強い。というかお預けになっている分さらに強くなっている。その状態でアイルランドを訪れても頭や心にアフリカが浮かんでしまい、純粋にその場その時を楽しめなくなることは容易に想像できた。

人間いつ死ぬのかわからない。いつ身体がダメになるか、いつ身内の都合が悪くなるか、どんなことで旅を中止せざるを得なくなるのか、まったく分からない。

今一番心惹かれる場所があるなら真っ直ぐ行く。

その結論でスッキリとした。

進路を定め直した。イギリス入国時と同じ、ドーバーDoverに向かう。

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夕方、海の辺りで庭でくつろぐおじさんが手を振ってくれたので寝場所の相談をした。

海岸近くの草原をおすすめしてくれた。

おじさんは奥さんと二人で家を1週間ほど借りているらしい。

「なにか必要か」尋ねてくれたので、素直に甘え、食べ物をお願いしたらパスタにサンドイッチ、ケーキにチョコレート、コーヒーと至れり尽くせりのメニューだった。

「あんまり助けてあげられなくてごめんね」と言われたけど、いえいえとんでもない。

海岸は広くて風が弱く、スコットランドの涼しい気候で、ただ瞑想座りしているだけでとても気持ちが良かった。

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朝食に目玉焼きとトーストを作っていただいた。

気さくに助けてくれた奥さんのカロルさん、ビールをたくさんご馳走してくれたジョージさん、ありがとうございました😊

彼らの住んでいるBallantrae。

2軒のフェリー会社

アイルランドから来た35歳の自転車旅人のウィル。長い旅を始めたばかりで心配なことも色々あるそうだったけど「大丈夫だよ!」と伝えておいた。こればかりはやって体験して分かっていくしかない。

最後にもう一つの港町も一応確認した。でももう、「ボートハイク」はいい。アイルランドは諦める。あと、ヨーロッパって飛行機で簡単にアクセスできそう。だからいずれふらっと行けそうな気がする、というのもある。今はアフリカに集中しよう。

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今日テントを張った場所

場所を教えてくれて、夕食も持ってきてくれたステファンさん。

奥の家がステファンご夫妻が借りてるペンション。

いただいた夕食。「水を入れて」としか頼んでなかったボトルにあったかいコーヒーまで淹れてくれた。

海を眺めながらありがたくいただいた。電気もネットもなく日暮れを過ごせるのは大事だな。