イギリス朝食セットをご馳走になった。
ぼくは野球をやっていた時期が長かったので、家の中に置いてあったクリケットのスコアブックに目が行った。見せてもらったけど全然意味がわからない。
「これ見てごらん」と、見せてもらったのは教会の時計塔の鐘を鳴らすお仕事についての記事。
今は電動になった教会が増えてきているそうだけど、もちろん昔は定時に手動で鳴らしていたわけで。当然の話なのだけど、実際に行っている人に会うとなんとも言えない嬉しさがある。
大変お世話になりました!
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天気は曇り。今日で港に到着する。
海が出てきた!
イギリス初日に見た白い崖も見えてきた。
港に到着直前というところでアップダウンが多くなる。
港近く。物流のためのトラックいっぱい。
港町ドーバーに着いた
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およそ100日ぶりの国境跨ぎ。
イギリス→フランスの移動の際、PCR検査陰性の証明書が必要かどうかわからない。今日はそれを検問所かどこかで確かめてから適当な場所でキャンプをするつもりだった。
普通に生存するのに頑張らなければならないことは色々あるけど、それはどこか楽しんで取り組むことができる。けれどこのような手続関連は自分が普段使わない回路を頑張って起動しなければならず、そこには「本当に必要なことなのか?」という疑念だらけ。疲れる。要はやりたくない。
そもそも国境をフェリーで跨ぐときにどんな手順を踏むのか分からない。
まずは手ぶらで特攻。パスポート以外の書類はなし。フェリーのチケットすらまだ買ってない。
と、最初のゲートでいきなりパスポートを要求される。イギリスとフランスと思しき場所の二つ。
そして、すんなり通れてしまった。
「本当のイミグレーションがまたこの後にあるのかな?」
と思っていたら、あとはチケットを買って船に乗り込むだけだった。
またしても拍子抜けだった。各国外務省のHPでもPCR検査陰性の証明書が必要だって書いてあったのに。
もう時間が遅い(22:00)ので、さっき入ってきたゲートを出て行って近くの空き地かどこかにテントを張り、明日にまた動き出したかった。けれどまたゲートをくぐる時に別の係官になっていて何か証明書を要求されてしまうかもしれない。
夜遅くなってしまうけれどフランスに上陸してしまってそこで頑張って寝れる場所を探そうと思った。
フェリーに乗り込み。
フェリーに乗り込む時、ちょうど一人のサイクリストと居合わせた。
彼はベルギーでの音楽フェスに向かう途中だという。電車やホテルの都合などがうまく噛み合わず、このフェリーに乗り込むことになったという。
フランスからイギリスまでの1時間足らずの間、近くの座席に座ってちょっと話をした。
彼は今日、フランスの港町でどこかに泊まる必要があるらしく、色々とホテルを検索していた。が、調査は難航。
結局見つけた一部屋が二人用(ベッドが二つ分かれている)の部屋だった。
そしてまさかまさかの展開。
「君も泊まる場所が必要だったらお金は全部ぼく持ちで一緒にこの部屋を使うかい?」と誘ってくれた。
これはとてもとてもありがたい!22:30からテントを張る場所を探すのは流石に厳しいと思っていたので甘えさせていただくことにした。
予想外の展開が色々会った上陸だったけど、こんな意外な形で助かることもあるんだなぁと驚いた。ドタバタしたけれど108日滞在したイギリスはこれでおしまい。ここからEUを突っ走ってアフリカ大陸上陸を目指します。