「bike for good」では毎週土曜日に倉庫のスペースと工具を一般開放し、訪問者が自分の手で自転車の修理・メンテナンスをすることができるようになっている。スタッフやボランティアもその場に常駐していて必要であれば彼らのサポートも借りることができる。
カロリスがほとんど修理してくれたぼくの自転車の状態はとても良くなり、彼がまだ修理が必要だと教えてくれたハンドルバーと前カゴの修理のために倉庫を訪問。
曲者だったのは特殊な方法で取り付けられた前カゴだったけど、スタッフの根気強い協力で大幅に改善された。
この修理によって自転車の問題点は完全に全て解決した。めでたしめでたし。これでいて支払いはなくても良いと言われた。カロリスがやってくれていた大掛かりな修理も全て彼の負担で賄ってくれていた。
こんな粋な場所にこそ、この世界に存続していてほしい。募集していたドネーションに少々お支払いした。
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あとは前タイヤに新しくバッグを取り付けるかという問題がある。
けれど、それがなければ旅ができないわけではない。
それにもし新しいバッグを取り付けたら重量が上がって運搬の労力が上がるし、壊れてしまうリスクもある。ものを持つということは同時に購入時のコストはもちろん、その後の運用コストも考える必要がある。
これからアフリカという今よりも圧倒的に物の少ない地域を旅するにあたって、準備を完璧に済ませてから臨むという考え方もあるが、自分は逆に物がなくても旅ができるという方向性を採用したいと思う。
仮に今の自転車がアフリカの何もない場所で大破したとしてもアフリカに落ちている古い自転車を見つけたり、あるいは歩いて旅を続ける、くらいの柔軟性とたくましさをイメージして、もうこれで充分だと思えた。
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イギリスでは朝食の定番であるベイクドビーン。カロリスはこれをオリジナルでもっと美味しく作れるという。
酸味がものすごく絶妙で、確かに特別美味しかった!
手動のコーヒーミル、自分も日本で使ってたのが懐かしい。
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ハンドルのバーの中央あたりの傷がもう交換の時期を示してるとカロリスに教えてもらった。
スタッフの方に適合するバーを探してもらう。
1年半以上旅を共にした前かご。底部にも亀裂が入っていた。
カロリスが交換してくれた後ギアは新品状態。
ギアチェンジワイヤーもさらっと新しくしてもらっていた。
前かごの固定方法として、高度な改良を考案してくれた。
以前はこの長方形の金具に沿って底部の網に亀裂が入ったので、再発防止のために、底面を覆える面積の台木を金具とカゴの間に挟んで取り付けた。
当然、こんな工作を求めた顧客なんてぼくが初めてである。対応に感謝。
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コミュニティガーデンで知り合ったブライアンと一緒に公園のイベントへ
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夕食はカロリスとタリアの二人で作ってくれた。
とうもろこしにバジルペースト、ピーナッツバター、チーズ。面白い組み合わせだ。
タリアの作ったケーキもいただいた。失敗だったそうだけど、そんなことはない、美味いぞ(絶対作った本人は喜ばない感想)。