グラスゴーで自転車修理のためたどり着いた「bike for good」に勤めるリトアニア人のカロリスがキャンプに誘ってくれた。ふたつ返事で参加させていただいた。
同じ職場で働くクラウド、アレ、との男四人で出発。目的地はグラスゴーから50キロほどのところにある「Three Lochs Forest」というワイルドキャンプができる森。
この道中がもう、足を引っ張りまくりで本当に申し訳なかった。
まず基本スピードが遅い。いつも一人で旅をしているので意識しないけれど他のみんなどんどん先に行ってしまう。そこについて行こうとするとすごく疲れる。カロリスは自転車のそもそもの性能とパーツの老朽化だと言っていた。
そしてこんな時にパンクする。しかもホイールを交換してもらうことでチューブの仕様が変わっていて、従来の修理キットで直せない。そこにクラウドとアレが近くのスーパーで修理キットを買ってきてくれて何とか切り抜けた。
さらにみんなを見失って何度か道に迷い、一度間違えた道を選んで途中で気がつき引き返し、その間またみんなを待たせた。
何度もみんなの動きを止めてしまってせっかくの休日の時間を奪って申し訳ない気持ちになり何度も謝る。みんな「気にするな、休日なのだから急いでない」と穏やかでいてくれたが、さすがに足を引っ張りすぎた気がしてやっぱり申し訳ない気持ちになる。
キャンプポイントに着いてテントを設営したらみんなそれぞれとハグして喜び合った。この文化は印象的だった。
夕飯はその辺の木の枝を集めて焚き火して肉を焼いてハンバーガー。そして美味しいIPA。グラスゴーで人気だという甘くてちょっとハーブの味が混ざったワインも飲んだ。
ぼくはワイルドキャンプも焚き火も好きなんだけど、普段の旅の中でわざわざこんなふうに自然を楽しみには来ようとはしない。それよりも日々、人に助けてもらおうとしている。自分は根っからの自然大好きっ子ではないような気がする。かなり新鮮で楽しかった。
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グレッグの用意してくれた朝食。「毎日おんなじでごめんよ」と言っていたけどそんなことはない。仮にあと3ヶ月同じでも毎回満足できる。
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常に三人の後ろをついていく形になる。
ぼく以外みんなスモーカー。ちなみにぼくはこの旅では一本も吸わないことにしている。
アレ
ここまでもずっとそうだったけどスコットランドの西側では暖かい季節になるとミッジ(midge)という小さな蚊のような羽虫が大量発生する。それ用のスプレーが普及しているくらいこっちじゃ常識。今回のキャンプでも活躍する。
ミッジ(midge)対策に農家の人になれるアイテムもある。
焚き火といえば、火を見ているだけで幸せである。
良い文化だ。