グラスゴーで良い自転車屋を探そうという目論見は大成功、いや大大成功、いや大大大成功だった。
「中古品を取り扱っている自転車屋を知りませんか?」と最初に訪ねた自転車屋で耳にした「bike for good」という店。地図を辿って行ってみた。
ショップというよりもでっかい倉庫。見た目からもう自分の理想通りで素晴らしい!
イメージ通り、活気があってフレンドリーで旅に興味があって顧客の要件なんかよりもとりあえず旅の話が始まっちゃうような人たちが集まってきた。写真もたくさん撮られた。
これこれ、この歓迎ムードですよ。
このbike for goodは基本的に自転車をリサイクルして中古価格で販売している。毎週自分の手で自転車を直せるワークショップを開催していたり、グラスゴーでの自転車ツアー体験の出張イベントを頻繁に開催しているようだ。
自転車の修理は予約が数日間埋まっているようなので待たなければならない。
その間の滞在先を心配してくれたカロリス、というリトアニア出身の青年が「ぼくの家は今日だめなんだ」と謝りつつ方々にコンタクトを取ってくれて、結局、この「bike for good」の経営者という方の家に泊まらせていただけることになった。
「彼はクレイジーなフランス人だよ」と笑うカロリス。こんな場所の創設者だ。そりゃ「クレイジー」だろうと期待が膨らむ。
ぼくの後輪グラグラな自転車と荷物は倉庫のスタッフルームに置かせていただき、ここの自転車を貸してもらってカロリスと一緒にグラスゴーの街を走り抜け、今晩の泊まり先に向かった。
これですよこれこれ。この圧倒的な旅人という存在に対する理解と柔軟さ。フォートウィリアムから150km以上決死の覚悟で壊れそうなタイヤを転がしてきて本当に良かった。100点満点中200点の展開。
泊まらせてくれたフランス人のグレッグは一見強面だけどあんな自転車倉庫を創設するだけのオープンハートの持ち主であることがすぐにわかった。グレッグは奥さんと子供二人がいるが3人は現在奥さんの実家に出かけていてグレッグ一人の状態であったが故、僕は入れてもらうことができた。
オーガニックラヴァーのグレッグが作ってくれたヘルシーでパンチのあるパスタをご馳走になり、最高級にふかふかのタブルベッドを独占させていただいた。
ああ、生きてて良かった。。
グレッグの庭の鶏のお世話のお手伝い時
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bike for good、たどり着けて良かった。
デイヴィッドというスタッフはフィルムカメラが趣味。ペンタックスのめっちゃ重たいカメラでポートレートを撮ってもらった。
荷物を運んでくれるスタッフの皆様。
グレッグの家に向かうカロリスとカロリスの友人
左の方がグレッグ
たくさんの家族写真たち
子供たちの絵。
こういうのを見てると人柄が伝わってくるよね。
特別美味しいビールを開けてくれた。
「泊まらせてあげるから鶏の世話の手伝いをちょっとだけ頼む」とちょっと仕事を振ってくれるあたりもぼくの気が楽である。
撮影をお願いしたら自撮りしていたカロリス。
グレッグの家のすぐ裏では野菜や花がたくさん育っている。毎晩その日のサラダを庭から採ってくる。
カロリスも「ガーデニングがぼくのもう一つの顔なんだ」というくらいやり手らしく、二人で何やら技術共有していた。
飼い猫もいる。
何かの苗をグレッグから受け取って自分のガーデンに持ち帰ったカロリス。今日は助けてくれて本当にありがとう。
夕飯に作ってくれたベジタリアン食。キムチもグレッグの大好物だそうです。
デザートもいただきました。