HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

出会いを喜びあえる人と巡り会うために(Culnacnoc→Glengrasco)

ヒーローズあさひ君(YoutubeTwitterInstagram)との二人旅は続く。

雨風がすごい中出発。今日は降ったり止んだりが5セットくらい。典型的なスコットランドの天気「1日の中に四季がある」。全身ずぶ濡れになりながら自転車を漕いだ。

雨が降っている時は基本カメラをジャケットの中にしまう。昨今の一眼レフカメラには大抵は防滴機能が搭載されているので、ちょっと濡れた程度では壊れない。それでも防「滴」には防「水」ほどの強靭さはない。濡れた分だけダメージは蓄積されていく。ぼくの使うこの防滴一眼レフは恩人から無期限貸出をさせていただいている特別なもの。少しでも長く使い続けたい。

よって雨の時はなるべく出番をなくし、防水機能搭載のスマホに頼る。

が、そのスマホの出番もない。

雨の中事故らないように自転車を走らせるだけでいつも精一杯。

結局、雨の時は写真はいつも少ないしそもそも景色を楽しむ余裕なんてない。

この日も降ったり止んだりする雨とずっと吹き続ける強風の中を必死に進んでいて、道中見える「オールドマンロック」なんて立派な岩の写真なんて撮っちゃいられなかったし、スカイ島の中で一番栄えた町のポートリー(Portree)に着いて、観光ガイドに載ってた有名な景色の写真と動画を撮ったものの、通りがかりの旅行者からいただいた応援のお気持ちのお菓子の方がよっぽど嬉しかった。

村のあたりで夕方を迎え、寝場所を捜索。5軒くらいあたるけれどあまり良い人との出会いはない。とある人に倉庫でのキャンプを許可してもらったけれど、特にそれから交流もなく、その人の態度や雰囲気を鑑みて、もっと探せばもっと良い出会いに恵まれると踏んだ。

さらに泊まり先を探すことを提案する。

旅ではずっと寝場所探しを続けてきて、最低限の衣食住が整えば奇跡だと思って受け取ってきた。けれど、それもだんだん慣れてきて心身共に余裕が出てきた。その分、ぼくは自分の生存に加えてもっと高いところを求めるようになった。

それは寝場所を見つけるという動作を通じて出会いを喜べる人に巡り会うこと。

ローラというとても協力的な、おそらくぼくらと年の近い女性がゲストハウスを運営していた。彼女の目線や声色で心が開けているのがはっきりわかる。あさひ君も「シャイニーな人だなあ」とはっきり感じていたようだ。

ローラはまだスカイ島に越してきて2週間くらいだそうで、初めは敷地内でのキャンプを受け入れようとまでしてくれたが、この日宿泊していたゲストさんの意向によりそれは叶わず。代案としてスカイ島の宿泊先を見つけるためのFacebookグループを紹介してくれた。すぐに投稿を作成してみる。

すると、すぐに近くのゲストハウスのオーナーが庭を貸してくれることになった。こちらもとても素晴らしい良い人で、晩御飯と電気とネットも貸してもらえて助かったし、しばし互いの旅の話を共有した。

この日の寝場所探しは最初の倉庫泊で満足しても良かったけれど、もっとチャレンジして、ローラやゲストハウスのオーナーさんと巡り合い、お互いのことを知り合う小さな関係性を得ながら無事に夜を迎えることができた。

他人が何を感じているのかということはその人にしか知り得ないことだけど、こちらの姿を見て喜んでいそうに見える人との時間を重ねていくことは、なんの生産性もなくてもとても意義深いことだと思っている。そこで生まれる振動があれば十分だと思っている。

Facebook投稿を終えた後、ローラのゲストハウスを後にする時、虹がかかっていた。

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朝招いてもらったお宅の中はモダンだった。

朝食ありがとうございます。

ご家族の皆様

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スカイ島の走行二日目。

あれがオールドマンロック。

二人旅の良さだね、こういう写真をぱぱっと撮ってもらえるのは

ポートリーの港

ゲストハウスの庭に落ち着いて夕日を見送る。今日は5回くらい雨が降った日だった。

この日キャンプをさせてくださったゲストハウスのオーナーさん

いつもお客さんに振る舞っているという奥さんの手作りクッキーを差し入れていただいた。パンとクッキーの中間みたいな柔らかい食感が好み。

夕食にお米とメキシカンライスをお出しいただいた。ありがたいです。