ヒーローズあさひ君との二人旅(Youtube、Twitter、Instagram)は続く。
朝から強い雨が降っていた。テントを片付ける手が濡れて冷たい風に晒され冷える。サラさんにリビングに招いていただき、コーヒーをいただいて出発。
昨日から乗船予定のフェリーが故障のため、1週間運航を見合わせるという情報がインターネットに出ていた。あと数日でそのフェリーの港に到着する予定だったので、1週間待つとなると5日はどこかで待たなければならない。
とりあえず、今日は雨がひどいのでどこかで一日中、家の中に居させてくれる人と出会いたい。「とにかくどっかであったまりたいなあ」と言うあさひ君に同調する。
最初に目をつけたお家。庭に泊まっているキャラバンが旅好き感を醸し出していて心惹かれた。
出てきた老夫婦に相談するとすぐに「大丈夫、上がっていきなさい」と促していただいた。しかも今晩泊まらせていただくお部屋にコーヒーにおやつに夕食にデザート、シャワーにお洗濯まで。それはもうたくさんおもてなししてもらった。
こんなに早く、しかもここまで助けてくれる人が現れるのは流石にびっくりした。雨の中でかなり苦労する構えだったので救われる思いだった。
旦那さんのムルドさんと奥さんのモラグさん。
二人とも音楽が好きで、あさひ君がベーシストだと知るとモラグさんのリクエストにより、演奏会が始まった。あさひ君はベースにアンプを繋げて準備し、ムルドさんはアコーディオンを持ってきて二人のセッションが始まった。
ムルドさんは数年前に聴覚を悪くされてからこのアコーディオンを使うことはなかったそうで、この日、あさひ君が現れたからこのセッションができたということだった。もちろんご夫婦の普段の生活を知る由もないけれど、この音楽でつながるこのひとときは彼らのとっても特別素晴らしいものだったんじゃないかと思う。
「旅人はこうやって日常にはない風を吹かすことができるんだぞ」
自分は直接関係してないけど見ていて誇らしい気持ちになっていた。
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サラさんの家の犬
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モラグさんがどんどんキッチンで食べるものを準備してくれた。スコットランドのスープ、Broth(調べてみるとブイヨンスープのことらしいけど)、ラム肉の出汁風味が特徴的だった。
こんな素敵なデザートもお出しいだたいた。避難直後にこのおもてなしは沁みる。
夕食のチーズとチャツネのトースト。
セッション準備。
寝袋は濡れてしまったのを乾かすために出しておいた。