HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

景色を眺めているだけで充分(Stanley)

一日中雨予報だったのでノリーさんに相談して一日滞在させていただくことになった。ノリーさんは自分もヒッチハイクで旅をしていたこともあり、ぼくのような不規則な旅をする人間のことも理解してくれる人だった。ありがたい。

溜まっている作業に手をつけなければなとパソコンを開いて座る。動く必要がない時は作業ができる絶好のチャンス。

が、こういう時って手を動かすよりも目に見えない部分を確かめるだけで時間が過ぎるのです。

呼吸の深さとか、姿勢とか立ち方とか。

そして自分の今後の魂の方針に言葉にならない気づきが浮かんできて、それは言葉にならずに流れ去っていく。

ちなみにこれは他人に伝わる形にする必要はなく、必要な時に必要な形でアウトプットできるようになるもの。なので浮かんできたらただ感じていること。ここが何より大切。良い感じです。読んでくれている人にはこうして気づきがあったことを報告することまでしかできませぬが。

そんなこんなでこの日もブログそのものはそんなに進んでいません。

座っている間、ノリーさんがちょいちょい自分の話を切り出したり奥さんのアイリーンさんと何やら話している姿がよく目に入ってくる。

ノリーさんは億円単位のビジネスを自営業で手掛けるくらい相当優秀な実業家だったそうだ。ある日、過労で体を壊して一線から引いたその後に残った友人は数人程度だったという体験を話して聞かせてくれた。それまであったたくさんの人付き合いはほぼ全てがお金ありきの繋がりだったことを悟ったそうだ。今は奥さんと穏やかに暮らしているとのことだった。

ふと、こうして、眺める風景が重なっていくだけで良いような気がした。文化、歴史、旅ライフハック、面白ネタ等々、他人に伝えて役立つようなことを今いる場所から学び取る必要もなく、その結果お金が集まらなくても良く、この経験を旅を終えた後の未来の職業とか何かにつながってもつながらなくてもどちらでも良く、その結果惨めに生きることになっても死んでしまっても良い。

ただこうして人の家でゆっくり過ごして全然異なる背景の人が生きている姿を目に通す。それだけで自分は面白いと感じるし、有意義なことにもつながっていく予感はある。これからもたくさんの出会いを重ねていってたくさん助けてもらうのだろうけど、その先に何かすごい答えが見つかっても見つからなくても良いのだろうと思う。この目の前に広がる光景を目に入れ続けるだけで十分に豊かだし、必要であれば何かにつながってくる。それは面白そうだ。

4月が過ぎゆく。

・・・

写真右の建物がお宅。

ノリーさんのサンドイッチ

四角い形が特徴のスコットランドソーセージ

昨日の鹿肉を捌いたそうです。

鹿のツノから削り出したスプーン

イングリッシュマスタードというのは通常のマスタードよりも辛いということで有名だけど、自分はそんなに違いを感じなかった。

夕食はミートパイとポテトです、ありがたい!