HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

ビール瓶を投げつけられ、チキンをいただく(Wimbledon→Pishill)

ロンドンで計4泊5日、安心できるお宅に滞在させていただいた。朝食に白米と納豆をいただき、ロンドンを旅立つ。滞在中、イギリスについてのたくさんのことを日本との違いという視点も交えて、細かいところまでたくさん教えていただき、出発前にもたくさんのお餞別をいただき、まるで本物の母親のように手を差し伸べていただきました。大変大変お世話になりました。

交通量の激しいロンドンをゆっくり出る。元植民地であったインドの人をたくさん見かける。

この旅暮らしで初めて、路上で暴力を受けた。相手は中学生くらいの子ども3人組。そのうち一人が後ろの荷物にすれ違いざまにタックル。同じ年頃の時、よく見かけた、自分からぶつかっておいて自分が痛そうな反応を過剰に見せるアレをやっていた。

ぼくの体にも荷物にも損傷はなく、彼らは歩き去り、自分も先に進んだ。

直後、背後からビール瓶が飛んできて、ぼくの頭の左側を追い越した。ビール瓶は地面で割れた。そして二階建てのバスがぼくを追い越した。先程の3人組だったのか別の人なのかはっきりしないがおそらく同じ人物だと思う。

自分はこの間、驚くほど無だった。さっさと先に進もう、という感じだった。

昔よく日本でボランティアで関わっていた時によく耳にした、路上生活者が中学生に襲撃される事件を思い出す。ここは日本と同等の経済力を持つ国、イギリス。経済的に発展した社会の中で力を持て余した、あるいは目に見えない複雑な事情で心的に抑圧された若者が引き起こす危険がこれまで旅してきた国以上にあり得る。気を引き締めた。

これまで数えきれないほどのあたたかい人々に出会ってきた。それでもたったひとつの危険な出会いで心身がカチコチに固まる。そのくらいには自分は根っこがネガティブであることを実感した。

都会を抜けて農場の多い道に差し掛かり、古いランドローバーに乗った親子に話しかけられ自己紹介をし、ついでに寝場所を尋ねると彼らの農場に案内してもらった。そして食べ物と水も買ってきてくれた。ローストチキンも買ってきてもらった。このご親切によって凍りついた心身はかなり楽になった。

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 出発前のジャパニーズ朝食

大変お世話になりました😊

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ロンドンを抜ける道すがら

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タックル少年たち

投げつけられたビール瓶

ロンドンの周辺もまた、目を引く建造物がたくさんだった。

でもやっぱり都市を外れると気が楽になる。

標識の絵の感じもちょっと他国と違うね。

この日助けてくれたファーマーの親子。息子さんは「自分が旅していた時に助けられたから、こうして助けるのは良い思いがする」とおっしゃっていた。

イギリス発祥のランドローバー

わざわざ車を近くにないスーパーまで走らせて買ってきてくれた差し入れたち