HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

速くなろうとしないのがいちばん速い(London)

1日中ゆっくりと作業をさせていただいた。コーヒーや食事もいただきながらゆっくりと家で過ごせるだなんて、なんとありがたいことか。旅の進捗としては静かな1日。

何かの流れで、お宅のお子さんとお庭でバドミントンが始まった。インドアな見た目の彼だったけれどバドミントンの動きは器用で上手い。不器用畑出身で絶賛不器用継続中のぼくが頑張ればラリーが続く。

このバドミントンから個人的に嬉しい体験ができた。

バドミントン(というかスポーツ全般)は反射神経をものすごく使う。相手が羽根を打ってきたその瞬間、素早く的確に身体を動かし、その後の望んだ展開(勝負なら相手が打ち返せないように、ラリーなら相手の打ち返しやすいところに)に合わせて的確なショットを打ち返す。

ぼくは物心ついた時からこういう、素早く身体を動かさなければならない場面になると緊張して体が硬直し、逆に遅れをとるという現象ばかり起こっていた。緊張を抜けば素早く動けるようになるということを好転的に学んで努力をしても、この癖を改善することはほとんどできなかった。

自分なりの考察ではこの特性がスポーツに限らず写真撮影とか人間との何気ない関わり合いとか、生活や仕事、人生のありとあらゆる場面で同じような現象を起こしている。ので、結構気になるトピックである。

ぼくにはそんな背景があるので、この日のバドミントンでふと思いついて、相手からのショットに対し、あえてスローに動いた。早く動こうとしない。もはや打ち返せなくても良い。ただラケットから跳ね返ってくる羽根やラケットをスイングする相手をぼんやり眺め、自然と無理なく反応する身体に委ねる。

と、急いでいた時と同じか、むしろそれ以上くらいの速さで動ける。急ごうとしなくてもちゃんと羽根にラケットは届く。むしろ打ち返す際に相手の立ち位置や姿勢が視野に入るくらいの余裕がある。

多分、スポーツの上手い人はこういう世界の、もっとずっと洗練された中にいるのだろう。焦燥感のかけらもない。ただ淡々と反応するまま動いていく。

この感じを実感できたことがとても良かった。まあ、大体の人はこれくらいのことができているのだろうし、こうして言葉にしたところで「なんじゃそりゃ」という感じかもしれないけれど、そのくらい自分は大体の皆様よりも遅れたところからのスタートなので、こうして言語化したくなるくらい感動しています。

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お庭の八重桜。

八重桜の木の幹。

今日はお昼にピザとご飯を一緒にいただいた。ピザもおかずの範疇ですね。同意は求めない。

夕食はカレーを注文していただいた。

マンゴーの混ざったチャツネをかけて食べるのも美味しいです。