HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

日本人の旅人同士で集う(London)

ちょうどロンドンに来ていた自転車旅人、ヒーローズあさひ君(アルバニアで初めて出会い、モンテネグロで二回目、今回は三回目の邂逅)から飲み会に誘われた。ロンドンに居る日本人の旅人を呼び集めたという。

集まったのは四人。ヒッチハイクで世界二周目の旅をしているカドさん、バイクが大好きなハモスさん、あさひくん、ぼくの四人でキングスクロス駅近くの芝生広場にてビールをポテチをつまみながら話した。

旅人同士で集まるとだいたいまあ情報交換の話になって自分にとっては大変ためになるのだけど、自分が発見することはそれに比して誰にも役に立たなさそうなので申し訳ない気持ちになる。

良い景色の観光地全般にそれほど関心が無く、食べるものは安物のパンや米やパスタばかり、今いる場所についてもろくに調べたりもしない。現地の人に助けてもらって聴いた話とか見せてもらったものは役立ちそうなものだけど、自分が印象に残っているものはその人の立ち振る舞いとか表情とかもっぱらパーソナルなものがほとんどで、こういった情報交換の場で輝く類のものではない、気がする。

旅して、体験したことをこうやって発信して、それを元にお金をもらって継続させようという自分がこんなことではまずい気がする。

お金をもらいたければお金を持っている人に対して有益な何かを提供しなければならないというのはかなり覇権的な原理であり、本来はその限りじゃないと頭でどんなに理解していても、やはり一定の真実味はあるのでとらわれやすくなる。

だから、旅を始める前にたくさんの奇妙な人間たちに鍛えてもらっておいて良かったと思う。

こちらの人たちは、そもそもお金をうまく回すこととか、他人に認められることとか、物心共々何かしらの利益よりもまず、自分の満足を中心に置く。徹底的に。

それから外の世界と合流、和合していく流れをとる(とぼくは思う)。

何年かの時間をかけて、ぼくのベースは彼らの生き様に影響を受けた。

こちらのベースがあるから、こうやって外の世界にさらされ不安を感じても、また戻って落ち着いた。そしてもちろん、自分と全く異なる背景をもつ人たちがどんなことを求めているかということも知ることができて、今後に活かしていけそうだと思った。

そんな、自分の中での宙返りが印象的な出来事だった。

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朝食を作っていただいた。見よ、世界。これがジャパニーズ・ブレックファストだ!THIS IS THE HAPPINESS!

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待ち合わせ場所に向かう途中、

あさひ、アンプを枕にして待っていた。

飲み会風景。花見のようだ。

あさひくんの提案により、炊き出しをいただきにいくことに。ロンドンでは毎日のように参加自由(ぼくらみたいな旅行者だってもらいに行ける!)の炊き出しボランティアが行われているという。日本よりもずっと社会のセーフティネットが充実しているのだろうか。

味は見た目よりもさっぱりめで美味しかった!フルーツジュースもセット。とあるレストランからの廃棄品だそうです。おかわりも自由。3杯行った。あさひ君はこの炊き出しを発見して少ない金銭で自転車旅をするインスピレーションが湧いたそうだ。

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みんなと別れ帰り道

ビッグ・ベン