マルコの方から「みんなが忙しくなくてちゃんとご挨拶ができるから」ということで出発を日曜日に延期させてくれることになった。滞在はもう２日間伸びあと４日間空白の時間を持たせていただける。
ありがたい。生きるために必要なことへの対応に追われることなく、じっとしてここ最近ホットな目に見えない微妙な感覚を純粋に追っていけることがすごく良い。瞑想ってこんなに面白いんだ、という他人に共有し難い体験をここイタリアで体験している奇妙な旅人です。
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欲求を疑い始める。自分は三大欲求全部健在だけど、それが全部嘘かもしれない、というところまでイメージできるくらいまで至った。まあ、いきなり全部というのはハードルが高いのでまずは食欲を見直す。
実はこれがもう、全然食べなくても大丈夫かもしれない。空気を吸って水を飲んでいる（飲まない人もいるかもしれない？）だけで生きていられるかもしれず、食べることは全てただの趣味になる。食べなければ生きていけないということは科学や他人からの情報に基づいた「物がある」とする世界の常識でしかなく、「物がない」世界の前提に立って自分自身で食べなくても大丈夫な自分を自分で設定してしまえば食べずに生きていられるかもしれない。
これができればとりあえず餓死がなくなる。例え素寒貧になっても餓死しない。生存確率は格段に上がる。お金も「なければ食えない」という強烈な思い込みがあるから求める。「物がない」前提であれば食べ物もお金がたんまりある状態に設定するだけで良いだろうし、なくても全然大丈夫という状態に設定しても良い。自由。
こんな風に「なくてはならない」と無意識レベルまで深く信じているものは実はただの思い込みかもしれないと検証し直すのが自分の関心の中心にかなり食い込んでいるっぽくて、とにかく面白いなあと思う、この旅生活はまさに格好の実験現場だと思う。
なんてまあわかったようなことを言っていますが、これまでも今も勧めていただいたものは進んでモリモリ食べております。今日だって出前でとってもらったピザをモリモリ食べて幸せを感じていました。こんなことで果たして食欲なんて克服できるのか。笑
食べられる状況も食べられない状況も楽しめる、そんなしなやかさを持っていたい。
