昨日ホストしてくれたタビデさんが別れる前にほぼ新品のタイヤを前輪と後輪を両方分くれた。前のタイヤと比べればすり減り具合は一目瞭然。スロベニアの時もそうだったけど、いつもありがたいタイミングで自転車が直ります。ありがたいことです。
自転車はボスニア・ヘルツェゴビナの時点で修理したいと思っていました。でもすぐに自転車屋にいくことはせず、「誰かが助けてくれる」と思い描いていました。結局、スロベニアで手厚く修理していただき、ここイタリアでもタイヤを新調させていただくことができました。
すぐに自転車屋に行かないのはもちろんお金を節約したいからです。これは自転車に限らず、例えば毎晩安全に眠れる場所に辿り着くために誰かしらとコミュニケーションを取るのも節約のためです。それはちゃんと言っておきます。
でもね、それだけでは一年以上も続けることはできなかったですよ。節約に負けないくらい大きい理由があるからここまで続けてくることができたと思っています。
それは助けてもらうことで関係性が生まれることです。自分はただ施してもらっているだけだけど、笑顔で連絡先を交換して、一緒に写真を撮って、SNSに投稿したりして、その後、時々連絡したりして、緩やかな繋がりができて、結婚式に招待されることにも発展したりする。これ、こういうことが面白いんですよ。何にも持っていなくたって生まれ紡がれていくこの感じ。
旅を始める前は誰からも相手にしてもらえない本気で信じていたもんですからなおさら、ここまでのたくさんの出来事に感動しています。
１００万円持っていても同じことを続けるのだと思ってます。
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ゆっくり自転車を整備してまたレッジョ・エミリアを見て回り、公園のベンチに座っていると小さな子供を連れた男性に声をかけられました。とてもフレンドリーな人で「今晩夕食ご一緒する？」と声をかけていただき。そのままお邪魔し泊まらせていただくことになりました。
自分よりほんのちょっとだけ年上の旦那さんのマルコと奥さんのルチア、そしてもうすぐ一歳になる男の子ザックの三人暮らし。レッジョ・エミリアの街の中心から数キロ離れたところにあるアパートの一室はおしゃれにリフォームされていてとても居心地の良い空間でした。
マルコは本当におしゃべり好きで何でもかんでも教えてくれる。１を尋ねれば１０教えてくれる。「大勢の人と一緒にいる状態を心地よく感じるし、子供にとっても良い」とのことで、そういう人と一緒に過ごせることが特に嬉しかったです。
おいしいパスタを作っていただき、ワインを楽しみ至福のひとときでした。
２日連続で同じ街の路上で声をかけてもらった。やあ〜、すごいなあ〜、ほんとにすごいなあ〜！
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ダビデさんと一緒に写真
左：古いタイヤ、右：新しいタイヤ
レッジョ・エミリアスナップ
最初に撮らせてもらったマルコとザック。
ご自宅で仕事帰りのルチアともご挨拶。一家が揃った😊
ルチアは子供の頃、数年間吉祥寺に家族と一緒に住んでいたことがあり、数年前はマルコとルチアで日本旅行をしたこともある。その時に買った風鈴。透き通るような音を久々に聴いた。
ひろひ写の本領。
奥にあるのはエミリア・ロマーニャ地域が発祥のランブルスコ。手前のワインは「ドルチェット」というルチアの兄弟の付き合っている彼女の家のセルフプロデュースワイン。
ランブルスコって日本で飲み会してた時誰かが注文してたな。ここがルーツだったか。甘味が特徴的。マルコ＆ルチアにとっては「ジュース」だそうだ。
ドルチェットはもっと大人の味で二人にとってはこっちが本命。自分はジュースが好みたっだ。笑
パスタが出来上がり！
鍋に残ったソースをすかさずパンで絡め取る久。
この食べ方をイタリアでは「ファーレ・スカルペッタ（Fare scarpetta＝do small shoe＝小さな靴をする）」と言って、ネーミングの理由はマルコもルチアも知らず「改めて変な名前だよね」と言う感じだった。
またしてもきた！パルメジャーノ・レッジャーノ。「嫌いな人はいない」ということだそうです😊
なんて至福の夜だろうか、合掌😊
