一日作業。
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アントニスから彼のルーツでもあるポントゥスという地域について教えてもらった。お互いに不慣れな英語でのやりとりだし、後から調べてもちゃんとした情報がわからなかったけれど、アントニスの話を要約すると
ポントゥスは現在、トルコ領内にある地域で、1922年、彼のおじいちゃんが二歳のころ、彼の地からここギリシャまで引っ越してきた。その年といえば、オスマン朝が滅亡して、トルコに属した年。その際にもともと住んでいたギリシャ人(ギリシャ語のポントゥス方言を話す正教徒)の彼らは逮捕されることになったため、この地にやってきたらしい。
想像を超える激動さを感じるエピソード、彼らがこの地にやってこなかったらぼくはアントニスと出会うことはできなかった。結婚式でかかっていたのもこの地の民族おんがくである「ポンディアン」という音楽。おじいちゃんが生まれたという村にも行ってみたくなるなあ。