HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

改めて、書いていく(グラディンイェГрадиње〜ピロトПирот)

30kmほどの移動。平坦で穏やかだった。

寒い。寝袋から出るのが怖い。笑

急いで上着を着て外へ。

霜が降りている。

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濡れたテントと寝袋を日光にあてて乾かす。

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待っている間に調理。野菜を切るために素手になるけれどその間だけでも手がかじかむ。寒い。水は日陰におくと凍りついていく。

ガスの消費を気にして早めに火を止めたので玉ねぎが微妙に生焼けになってしまった。辛い。。それ以外の味はそんなに悪くない。

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昨晩もらっていたレストランのWi-Fiを使って作戦を立てる。とりあえずは真っ直ぐ街に向かおう。

出発。トルコ料理のレストランはお休みだった。

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快晴。セルビアの村だ。家と家の隙間が狭いなあと感じた。ほとんどブルガリアに似ている景色だけれどなんか、やっぱり違う。

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あたりを見回しているとベンチに座っている人が手を降っている。その近くにはまさしく自転車旅の装備を備えた歴戦と思しき自転車が。

「お前もか」という感じの同志のような感じだろう、すぐにフレンドリーに会話が始まった。

彼はイギリス人のマークさん。45歳。旅そのものはヒッチハイクバックパッカーなどいろいろな形で15年間くらい経験しているそうだが、この自転車旅は去年の3月くらいから始めたという。ちょうど一年くらいか。

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ベンチに座って飲みながら気持ちよく日向ぼっこしながら話を聞かせてもらう。イギリスのネイティブ英語は早すぎてついていけないのでほとんど雰囲気で相槌をうつ状態になる。

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立派な装備だなあと感心する。

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釣りもエンジョイするそうだ。

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自分の自転車をチェックしてくれた。ブレーキがちょっと弱くなっている。

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一緒に記念撮影。セルビアで最初の記念撮影はイギリス人の旅人と。

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マークさんはイギリスから始まりオランダドイツにスペインフランスオーストリア。。。とここまでずっと旅をしてきたという。こんなご時世なので各国への出入国が大変だけれどいろいろな技を駆使して無事に入国してきているそうだ。勉強させていただいた。

マークさんの話を聴きながら脈絡もなく自分の中に「やっぱり旅の体験は何らかの形で残したいなあ」と強く思った。こうしてブログを書いていてそれは良いものとしてちゃんと読む人に届いているのか定期的に不安になるけれど、やっぱりこの旅での体験は自分しかわからない。体験をした自分の使命、くらいに思って拙い文章拙い写真でも書き残し続けていこうと思う。

マークさんは自分の旅の経験をいずれ本にまとめようと思っているらしい。うん、やっぱりそれが良いね。

気持ちの良い顔をしながらマークさんはブルガリアに向けて出発した。素晴らしい出会いをありがとうございます。あなたの旅する姿に僕は勇気づけられました。良い旅を。

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自分も大きめの街を目指して出発。

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見渡しのいい真っ直ぐな道路を走ってピロトに到着。

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街の中心にくる頃には夕方になった。さあ寝場所探し。

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マーケットや道ゆく人に尋ねてみるも「まあキャンプならどこでもできるよ」とかすごく遠く離れすぎた場所を教えてもらったり、なかなかここ、という場所と出会えない。

できれば屋内で、Wi-Fiがあって、充電ができて、水が飲めて、、、

と、注文してる場合じゃない。話をしてもらえるだけでもありがたい。セルビアの人はブルガリアの人よりもちょっとだけ親身なように感じた。

そんな中、街はずれにあるという教会を教えてもらった。

行ってみると確かにあった。この写真の右上。

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正門は閉まっていたがガラ空きの裏側から回り込めると地元の人が教えてくれた。よし、とりあえず最低限の寝場所確保。

教会の近くでは男子5人くらいがビールを楽しんでいた。日本でなら近所迷惑で通報されそうな大きな笑い声が響き渡っている。

危ない人じゃないかどうか慎重に見ていたが目があって挨拶を交わして、ビールをお裾分けしてもらい、結局一緒に楽しんだ。話してみると素朴な優しい20代の兄ちゃんたちだった😊

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ごく僅かな英語でコミュニケーションを交わして、トーキョードリフトのテーマソングで踊ったり、日本製の車はすごいという話で笑い合った。日本の技術者さんやクリエイターさんに感謝です。

そのまま夜9時を回ったくらいでみんな帰宅。自分も教会の裏に回ってテントを張った。昨日よりも寒さは弱め。問題なくぐっすり眠った。たくさん飲んだ日だったな。

翌朝の写真。

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