暖かい日だった。春の気配。
ひと冬を超えてきたということに感動する。初めての冬、装備に不安がある中、そこが鬼門のように思えた。けれど、投げ銭といろいろな強力のおかげで厳冬期用の寝袋を入手して、トルコの人々のおもてなしによってほとんどの夜を暖かいベッドの中で明かし、気がつけばあたたかくなってきている。
旅は長く続けていくつもりだから、これはとても嬉しい。
出発前にみんなで集合写真を撮った。アルゼンチン、オランダ、フィリピン、日本、国籍いっぱいだ。
頼まれて家族写真を撮らせていただいた。
庭に咲く花が最初に春を感じた瞬間だった。オイヌノフグリかな。
ミシェルさんとジュリアンさんは笑顔で送り出してくれた。レオは近いうちにどこかで会うだろう、という感じで軽やかな挨拶だけ交わした。みんなありがとうございました😊
さあ、ひとり旅。目的地も進路もスピードも全て自分で選んでいく自由さが心地いい。
この枯れ木の感じはブルガリアっぽいなぁ。
いくつも通り過ぎる村、
失礼を恐れずに言うとブルガリアの家を見ているとなんか、遺跡を見ているような気分だ。いちいち「おおー!」と声が漏れる。
古さが残っている感じが好きなんだと思う。
だれかの畑なのかな。村と村の間はずっとただ広い景色を見渡す。
こちらの人にとって何でもないのであろう風景がいちいち新鮮である。
消防隊が消火作業にあたっていた。自然発火したのかなぁ。
馬も結構目にする。放し飼いの馬、荷馬車を引く馬、ブルガリアの田舎には結構ナチュラルに染み込んでいる。
何の記念碑なのかはわからないけれど撮る。
州が変わった。
あの奥のほうに見える集落で暮らすのはどんな気分だろう。こういう景色もたくさん見る。
まめに休憩を入れています。
日が暮れてきたのでこの町で寝場所の相談。キャンプなら簡単に出来そうなくらいのどかだけど、できれば誰かのお許しやちょっとした、、いやちゃんとしたアコモデーションを所望。笑
最初に尋ねた人は汗を流しながら自宅前で木を切っていた。寝場所を尋ねたら一つのレストランを教えてくれたのでそこに向かうことに。
良い表情の人だった😊
レストランに向かう途中に目があって挨拶を交わした人にも相談。とても積極的かつ協力的にガンガン話をしてくれるのだけど全部ブルガリア語である。笑
「ちょっとまってて」と合図をして、家の中に入っていく。
出てきてその手に持っていたのは大きな袋だった。中身はたくさんの食べ物だった😊
さらには20レフ(1350円くらい)手渡してくれた。お金をもらうことにはいまだに気が引けるところがあるけれど、常識は自分で選べる世界。ありがたくお受け取りした😌
先に教えてもらったレストランはどうもホステルであるようなので、彼女に教えてもらった空き地でキャンプすることに。
ありがとうございました☺️
きた道を戻って村の入り口に向かう。
で、たどり着いた場所はこんな感じ。
ガラスが割れていたり壁が壊れていたりしたのでおそらく廃墟なのだと思う。お化けが出てきそうでちょっと怖かったけれど、まあ大丈夫そうだった。小さい頃はこんなところでは怖くて怖くて眠れたもんじゃなかったと思うけれど、生きるためであればそんな恐怖心は軽く超えていけるんだなぁと妙に感心していた。
いただいた食材とともにパスタをゆでた。ニンニクとトマトをもらっていたので一緒に炒めたら格別良かった😊
ニンニクはすごく料理を美味しくするなぁ。これからは自分でも買っていこう。
満月の薄明かりだけを頼りに作業を進めて食べる晩ご飯はなかなか良い風情だった。