クルドメンズは朝6時に就寝したらしい。起きるのが遅すぎて待ちぼうけ。14時に出発した。
夜になって自転車がパンクして辿り着いたガソリンスタンドの人に相談したら近くのリフォーム中の建物を案内してもらった。ガソリンスタンドではまたあたたかい人たちに出会い良い時間を過ごした。
50km
動画
レシットは1ヶ月前まで教員をしていたが退職した。
このトルコの教育に違和感を感じたことが理由らしい。
パンデミックが始まってからトルコ全域でオンライン授業が導入されたが、その実態は多くの家庭の子供にインターネットや電力環境が整備されていないので授業に参加できない子供たちがたくさんいるそうだ。レシットの友人のある教員のインスタグラムの投稿によれば彼のクラス38人のうちクラスに参加していたのは1人だけ。
現実に直面して心の中の何かが切れたそうだ。確かに彼の表情には初めからどこか疲れがあった。
パンデミックと直接絡みはないが、トルコ東部の村で教育を受けられない人々のドキュメンタリー番組を紹介してもらった。みんなクルド人。レシットはこういう現実がまた違う形で起こっていることに胸を痛めていた。
自分からは何もいうこともできることもない。自分とはまるで土俵が違いすぎる彼らの世界。けれどそれも含めたこの一つの世界。
自分は彼らの大切な思いを受け取っているのだと思う。彼らだけでなくいろいろな人の何かを受け取っているのだと思う。それらに触れた自分として走っていることが自覚していることがとても大切なことなんだと思う。
レシットにサインをもらう。
メフメットにもサインをもらう
朝ごはんを用意してくれた。
チーズが入ってて美味しい😊
お茶は一番若い人が全員分淹れるのが風習らしい。日本と似てる感じがする。メフメットはレシットより10日若い。笑
レシットのロシアの彼女へのメッセージだろう。「JINA」はクルドの言葉で「妻」だ。
記念撮影。
最後は「純度100パーセントのコロナハグだ」とか冗談でハグして別れた。こんな世の中だけれど自分はやっぱりこんな感じが素晴らしいと思う。
クシャダス出発。海にさす光が綺麗。
町から離れるのに山超え。
ソケ(Söke)という町を通る。
次に向かう町、ボドルムBodrumの文字が見える。
夕暮れ時、色がいいなあ
雲がすごいな。
夜も走ろうと思ったけれど、後輪がパンクする。ちょうど近くに明るいガソリンスタンドがあったのでそこで修理。
もう暗いので結局ここの人に寝場所を相談することに。すると近くのリフォーム中の建物を教えてもらってそこで眠らせてもらえることに。助かりました。
従業員の待合室で電源とWi-Fiを気前良く使わせてもらう。お茶も出してもらう。このお茶の味にはオレガノの味が混じっていた。こんな植物をお茶と一緒に煮出しているらしい。
こちらの人は「kekik(ケキク)」と呼んでいる。多分オレガノの一種だと思う。すごくマッチしていた。どこかで見つけたら拾ってお茶にしようかと本気で考えた。
作業しているうちに写真右の人が「一緒にご飯食べよう」と誘ってくれた。
ガソリンスタンドのコンビニで働くアリさん、奥で料理するのはヤシャルさん
ガスのこの柄いいね。
鳥の揚げ焼きにパン。久々に肉を食べたなあ。シンプルで美味しい。コーラもいただきます😊
ヤシャルさんは全然しゃべらないけれど良い表情する。
すごいなあ、こんなに突然ふらっと現れた人間にここまでよくしてくれるなんてもう本当に毎日「トルコ人すごい」って実感してます。足を動かしてこんな人たちの顔をもっとたくさん見て行こうと思う。
満月かな。良い月だった。