Facebookが起点となって繋がったホスト先の家に向かって出発。場所はベルガマという古い遺跡がたくさんある観光地。終日外出規制のかかる日曜日。ほとんど車の通らない静かな道の走行を楽しんだ。ホストの人たちは旅人を受け入れ慣れた温かい人たちばかりで旅の疲れが癒された😊
この日何気にとても嬉しかったのはセルフタイマーが自分的に良い感じに撮れたことだった。笑
約60キロの移動。向かい風が強かった。
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ホステルのカーテンにぶら下がってた石。トルコではよくこんな石を見かける。
出発準備完了。いつ見てもすごい荷物の量だなあ
昨日走った島のあたり。
アイワルクを出ようとしたとこでなかなか見晴らしの良い場所を発見。自撮り欲が湧いてきた。地味に崖になっているので気をつけながら。
セルフタイマーは常に失敗がつきもの。自転車が倒れる。
設定がおかしくなってて白飛ぶ。
やっとこさ撮れたけど表情があまりよくない。
もうちょっと景色が見えるように角度を変えたら、おお!なんか良い!というわけでこっちを新しいプロフィールに採用😊
セルフタイマーは三脚を設置するのがめんどくさいけれど、自分の近況を簡単に伝える良い方法だと思う。特に日本人でない友達に。
走り出す。今日は日曜日。終日の外出規制でほとんど車は走っていない。旅行者としてはすごく快適だ。静かに走る。
道路脇の草原では羊をよく見かける。
あの車はなんと
でかい!!航空機の翼を輸送しているようだ。初めて見た。
どこかのお墓の前あたりで子犬たちが走り寄ってきた。
自転車の周りで遊び始める。旅する自分にとっての犬はでかくて大声で追いかけてくる怖い存在だけど、これくらい可愛らしければ寄ってこられても楽しい。
親犬がいたようだ。人間と子犬が戯れる様子を静かに見守っていた。
ベルガマの看板が見えてきた。
だんだん街になっていく。羊はここにも。
ベルガマの入り口。
この日お世話になる人と連絡をして家に向かう。
家から出てきた青年は若い。歳は16歳だった。高校生。英語はすごく上手い。オンライゲームのチャットで学んだそうだ。Warmshowersという自転車の旅人とホストをつなぐマッチングサイトに登録して旅人をホストしてきたそうだ。
なんか、この歳でこういう視野の広さを持っているのがすごいと思うと同時にこれは新しい時代の在り方の一つなんだろうと思った。
5歳の弟とお父さん。
ご飯タイム。お母さんが本当に手際良く準備をしてくださいました。お兄さんもご一緒に。普段はハンガリーのホストファミリーの元でお世話になりながら、大学に通って機械工学を専攻しているそうだ。コロナ禍で授業は全てオンラインになり、「どこにいても同じだから」と一時的に帰省されている。
このパンはホームメイド。表の皮が焼きプリンを彷彿とさせる美味しさ😊
このセットは最高でした!!😍
食べ終えたらおやつ。
お母さんの巻いているこちらのスカーフ。
花が咲いていた。手作りだそうです。
感心していたらこんなものも見せてくれた。
ギリシャでも見たなあこのボードゲーム。名前なんだっけなー。みんなで寄って集まって白熱している。
フルーツもいただいた😊
「家族みんなでいつか日本に行った時は誰かにホストしてもらおう」という話題になったけれど、お母さんは「誰かを迎え入れてお世話する方が好きだからここにいる」と言っていた。旅せずにいられない自分からしたら本当に尊い存在だ。
お父さんはほとんど英語を話さないけれど、地図を使ってトルコの民族は1000年ほど前にモンゴルから大移動してきたということを教えてくれた。
ジャパンはトルコではジャポニヤだ。
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ホストしてもらえて助かった。一般のご家庭はホステル以上に時間が濃い。約2週間ぶりに衣類を洗濯していただいたり、温かいシャワーを使わせていただいたり。その上、その人たちの日常を垣間見させてもらえる。そういう時間に出会える確率の高い自転車旅は本当に自分にとってスペシャルなものだと思う。
16歳の彼はとてもしっかりしていてすごいなあと思った。自転車が趣味で自分で自転車を直すし、自転車レースに出てメダルをとったり、英語がペラペラで自分みたいなおじさん外国人をホストしたり、アメリカへの1年間の留学が控えていたり。
彼に限らず、いろいろな才能を持っていてキラキラしているティーンエイジャーとよく出会う。自分の時はそんな広い視野なんかなくて、趣味なんてゲームやってることくらいだった。故に知らないことが多い。この歳になって世界に出て会う人から何かと教わってばかりの日々だ。反対に自分がなにかを教えているようなことは少なくて、せっかく出会ったのに提供しているものが何もないような気がする。それが喉に刺さった小骨のように痛む。
無意味な思考だと頭で知りつつも、
時々自分の過去を残念に思いそうになる。
黒歴史というか、つまらない無味無臭の空洞のような感じの過去。
時間を過ごすだけのような時間。
いやいや。ううん、わたしよ。
その過去の上に立つのが今の自分だ。
とっておきのイベントが待っている。
その過去の上に立ったからこその出会いを見にいくイベントが。
今にやってくる。その過去で良かったと心から思う日が。
どうせ捨てることのできない荷物だ。
バックパックの奥深くにでも入れてこのまま行ってみろ。
ぼくはぼくの人生を進め続ける。