HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

ホストとゲスト(Nouakchott نواكشوط)

モーリタニアヌアクショットで滞在させてくれたジュロームさんとヴァレンティーナさんのお宅は今日で去る。

今回は彼らにたくさんお世話になりすぎたからこちらからケーキを贈ろうとイヴァンが提案して3人で割り勘で準備した。

自分一人だったらまずやらない。今回のホストは自分が見つけた訳ではない、というのと、集団の圧力のようなものに押されて仕方がなくお支払いをした感じだった。

自分のスタンスの理由は

①持ち金が全然ない

②自分がホストのお二人とやりとりした雰囲気的に、僕らが滞在することが彼らにとって全然迷惑でも負担でもなさそうに見えた。

③今この場で提供できるお礼というものはささやかすぎるものであり、それよりも自分の旅の成功に集中した方がお互いハッピーになる気がする。

というところ。世間一般からはまあ好まれにくいと思う。それでも2年半旅をしてきてトラブルらしいトラブルはなかったので問題は感じていない。相手から好まれてはいないかもしれないけれど。

そんな自分だけどイヴァンの考え方はもちろん理解できる。自分には余裕がないからやらないというだけで、やれるならやったら良いだろうという思いもある。

それに彼はスペインのサンティアゴ巡礼者向けの宿泊施設であるアルベルゲに普段勤めているのでホストする人とされる人の作法というものをものすごく大事にしているのだろうと思った。

そんな僕らに構わずホストのお二人は出発前のランチも準備してくれた。手作りピッツァ。

それを受けてイヴァンはさらに材料を買ってきてオムレットを作り始める。

クリスタは旅の話が止まらない人間だと改めて思う。今回の自転車旅だけじゃない、以前行ったことのあるメキシコやアイスランド、しばらく暮らしていたスコットランド、どんどん繰り出される思い出話をヴァレンティーナさんは楽しそうに聴いていた。

長く旅する自分も同じようなことができたら良いなあと思う。けれどできない。旅をしている、というよりもずっと自分の内側だけを見つめているような時間が長いからかもしれない。それは他人からするとあまり面白味もない不健全なことだと取られやすいのだろう。それでも自分の形の旅を追求して行くしかない。

クリスタは今回の思い出でイラスト作品を制作した。僕ら三人が二人のホストに守ってもらったの図。

ヴァレンティーナさんがとてもおよろこびになったの図

他の作品についても語るクリスタ。

クリスタの作品

なかなかタフな生活環境だった中、久々にヨーロッパを感じてリフレッシュができた。お世話になりました。

夜は最初に泊まらせてもらっていたモハメッドさんのお宅に帰ってくる。今晩はここに泊まって明日出発。相変わらず住宅街の経済格差の景色が重い。

クリスタと本気で押し合っても勝てなかった。

最後にお茶を淹れていただく。

モハメッド氏から頂いた夕食。

アルジェリアの展示につれて行くよ」と夜な夜なモハメッド氏の車でお出かけ。

イベント会場で見たものは、、なんとも味気のないものが並んだブースの数々だった。

それを普通に「どうだい?」と明るく尋ねてくるモハメッド氏への返答に困った。

そんなこんなで、こちらでもお世話になりました。明日出発する。