HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

その土俵から降りる(Peleas de Arriba→Salamanca)

助けてくれた人に恩返しをせにゃならんとか、こうしてブログで外国の文化をちゃんとリポートせにゃならんとか、普通の人にはできないびっくり体験しなきゃならん、四六時中楽しまなきゃならん、認められなきゃならん、そのために良い写真だ言葉だ紡ぎ出せるよう頑張れ頑張れって深刻になるのが自分のデフォルト。「楽しめ」なんていろんな人からトータル5万回くらい言われてきたけど全然できていない気がする。

この、何かと「やらなきゃいけない」と思うのはそういう土俵に乗っかっているから。その土俵に乗っかっている理由は幼少期の体験とかなんだかんだ色々理由づけをしようと思えばあるでしょうが、自分は正直、そこは他人から理解されるのに便利な後付けでしかなくて、突き詰めると物心ついた頃からなんか乗っかっているってだけなんだと思います。

何かとやるべきことを創作してそれに汗水垂らしてそこに取り組み続ける生き方を選ぶのも、ただ気ままにしたいことだけを選んでいく生き方を選ぶのも、それ以外を選ぶのも全部自由。オールフリー。優劣は主観によるもの以外一切なし。

自分は今の土俵から降りてもっともっと自分なりの自然な生き方に修正していこうってのに取り組んでいます。旅するよりもずーっと前から、そして今年の2月からより明確に進んでいる方向性で、終わらず続いていくだろうと思います。まあ人目に見えない意識での話だから誰にでも分かってもらえることじゃないけどね。

土俵から降りるイメージ。気がついたら景色のズームを引くイメージ。

・・・

朝、テントを片付けていると雷雨が。急いで近くにあったバス停に避難。

すぐに降ってきた大雨。嵐だった。

休みながら昨日やりきれなかったパンク修理。昨日から通算4回目。

雨が上がって先に進み始める、そこにまたパンク。通算5回目。お腹が空いてくるのでご飯を炊きながら修理。

あまりにも何回も修理していると手際が良くなってくるのが実感できて楽しい。「はよ進まなあかん」という気がして焦る気持ちもズームを引いて手放します。

そんなこんなで今日の移動も短い。サラマンカに到着。

サラマンカというのは割と観光の定番だということで、夕方になったけどちょっと写真のために彷徨いた。人混みの中に持つ満載の自転車を押すのはいまだに恥ずかしく感じる。

見学しているうちに暗くなって町から離れるのも道路が暗すぎて危ないと判断し、中心から外れたちょっとコンパクトな町へ。偶然にも原っぱと小さな松林を発見し、バルコニーで談笑していた住人の方に質問。

家から出てきた旦那さんが方々に電話して色々確認してくれて、フレンドリーな奥さんと英語でちょっと立ち話をしてバルコニーにいた子供たちにはスペイン語で何か笑われた。

結局彼らからその松林で「大丈夫だと思うよ」とお墨付きをいただき、差し入れのチキンサンドイッチとパンケーキまでいただき、無事にテントを張ることができた。暗くなるまで観光するというちょっとピーキーな動き方をしてしまって反省した。