1ヶ月ぶりの走行。まずは今いるレッジョ・エミリアから南西へ。海沿いのリグーリア州へ向かう。山をいくつか越えなければならない。体力はやっぱりものすごく落ちていてたくさん自転車から降りてゆっくり歩いた。
小さめの町で日が暮れたので久々の寝場所探し。いくつかバーに当たってみたけれど目ぼしいところは見つからない。
町中でぼくにちょっと面白そうな眼差しを向けているカップルとすれ違い「あ」と思って相談を持ちかけてみたら、彼らのアパートの近所の空き地を紹介してもらった。そして晩御飯に誘ってもらったので二つ返事で着いていかせてもらった。
シモーネさんとマルティナさん。二人とも出身はイタリア南部。小学校の非常勤教員でたまたま同じ町の小学校に配属されたところお付き合いをはじめたのだそうだ。マルティナさんには弟がいて、よく世界を旅して回っていたのだそうだ。おかげで旅人にも目が行くようになったということです。やっぱり旅していて仲良くなる人のバックグラウンドには旅がある。
ラザニアやピッツァをご馳走になり、シャワーも浴びさせていただき、最終的には空き部屋のベッドを使わせていただくことになった。明日の朝は二人とも仕事があるため早く出発する。
長い滞在明けの初日で、こんなに手厚く持てなしていただけることはとてもありがたかった。オープンマインドに関わってくれたお二人には心から感謝です。
周りに目が行くようになった。
今日はあの、町中でのすれ違いざまの好奇の眼差しに気がついたのが印象深かった。多分、これまでの旅ではそんな風に道ゆく人の表情をじっくり見る余裕なんてなかったから気がつけなかったんじゃないかと思う。1ヶ月間、自分のペースを取り戻すための瞑想の成果かもしれない。状況に振り回されない余裕。これがあると旅の中身は格段に変わってくるのだと実感した。
・・・
レッジョ・エミリア出発前。
ザック少年はぼくのバックパックと同じくらいの身長だ。
家族でのお出かけと同じタイミングで出発。最後まで、笑顔で見送ってくれました。
・・・
久々の路上。
小さな丘が続く景色
標高が上がってきて残雪が見える。
マルコからのお餞別のお菓子。
風が冷たい。
ウメ科の花が咲いている。春。
真ん中ちょっと左に写った岩はマルコ達と一緒に訪れたピエトラ・ディ・ビスマントーヴァ(Pietra di Bismantova)車では近かったけど自分で漕いだらもう夕方になっちゃったよ
マルコからのお餞別のサンドイッチをいただく。しっかりとしたパンにスライスで入れてくれたパルメジャーノ・レッジャーノ、フライドエッグに野菜、心身に染みる。アイミスユーって感じだ。レッジョ・エミリアに帰りたくなってしまうから進もう。
今日の停泊地。カステルノーヴォ・ネ・モンティ。
夕食に誘ってくれたシモーネ(左)とマルティナ(右)
ピッツァにハンバーグ、いただきます。
赤ワイン
お手製のラザニアも。ありがとうございます。