HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

服飾デザインスタジオ「ラリメルーム」のご紹介(レッジョ・エミリアReggio Emilia)

ぼくをホストしてくれているルチアが代表を務める服飾デザインスタジオ「Larimeloom(ラリメルーム)」の見学に伺いました。カスタムメイドでハンドメイドの素敵なスタジオです。

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これがめちゃくちゃすごかった!本物の職人だ!「またすごい人と出会ってしまったなあ〜」と感動しています!

ぼくにはこういう旅をするからこそ生まれるご縁を繋げていきたいというビジョンがあり、今回については「あ、こういうの好きそうだな〜」という知人の顔がちらほら浮かんでくるし、日本で暮らす人からの遠隔受注も大歓迎ということなので、この場で、この日撮った写真と共にご紹介します。

なお、英語かイタリア語が読める方や写真から雰囲気を感じてみたい方は夫のマルコがプロデュース、制作したウェブサイトが本当にとてもよく出来ていて、理念やサービス、活動実績などなど様々なことが丁寧にご案内されているので、ジャンプすることをお勧めします。f:id:tajimax-tj:20220212030143j:plain

サイト内に書いてあることを理解したいけれど、どの言語も難しい方は翻訳の精度は落ちますがブラウザ版のGoogle翻訳にリンクをコピペして全翻訳されたページにジャンプすると大まかなことくらいは理解できると思います。

フェイスブックインスタグラムピンタレストもフォロー推しておきます。

このウェブサイト、ぼくが個人的にお勧めするのはポートフォリオコーナーにある実際の結婚式で撮られた写真のページ(こちら)。ここにあるたくさんの事例から、このスタジオで生み出されるものの全てが凝縮されているように感じられました。あと、どれも写真がすごく良いので写真を撮る自分としても良い刺激になったし「へぇーこの国の人、こんな風に結婚式挙げるんだ〜」という視点でも楽しめました。

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自分で説明文を書こうとしたけれど、マルコの作ったホームページの文章が本当に良いので「STORY-ABOUT」ページから少しだけ抜粋。Google翻訳したものをぼくがちょっとだけ修正して、この日撮った写真を添えてご紹介とします。

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LARIMELOOM

We are a creative design studio and we make wedding dresses and casual wear for women. All Larimeloom garments are designed and individually crafted by hand in our atelier in Reggio Emilia – Italy.

We believe in careful consumption.

We value thoughtful design, striving to create timeless and modern silhouettes using quality, sustainable, long lasting materials.

We care about the process as much as the end result.

ラリメルームは女性向けのウェディングドレスとカジュアルウェアを制作するクリエイティブなデザインスタジオです。ラリメルームで制作される衣服は全てイタリア、レッジョ・エミリアに設立されたアトリエでデザインされ、ひとつひとつが手作業で生産されます。

私たちは丁寧な消費を信じています。

思いやりのあるデザインを大切にし、高品質で持続可能で耐久性の高い素材を用いて、時代を超えかつモダンなシルエットの創造に努めています。

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ABOUT

Larimeloom is a small company born out of our love for craftsmanship, creativity and beauty.

Since 2007 we have been designing custom-made garments.

We have connected with and dressed thousands of women, always aiming to create a unique custom design, and a unique human connection.

The customer is the focal point of our work. It is the individuals we dress, and their personality that guide our creative process.

Our passion for raw materials and nature, the different connections that are possible between them have always intrigued us. In our atelier  we connect the dots, weave the threads of creativity, art and  design. We invite people on a journey, discovering the materials and fabrics we use, as we try to give life to unique, meaningful garments. 

Larimeloomは、クラフトマンシップ、クリエイティビティ、美への愛から生まれた小さな会社です。

私たちは2007年からカスタムメイドの衣服をデザインし続けています。何千人もの女性をドレスアップして繋がりを作り、常にユニークなカスタムデザインとユニークな繋がり作りを目指してきました。

お客様は私たちの仕事の中心であり、私たちの創造プロセスは、服を着る個人とその人格によって導かれます。

私たちは原材料と自然がさまざまな形で繋がる可能性に常に魅了され続けてきました。私たちのアトリエではそれらの点と点を結び、創造性、アート、デザインの糸を織っています。このユニークで意味深い衣服たちに命を吹き込むために、私たちは人々を素材や生地の中から一人一人にとって最適な組み合わせを発見する旅へとご招待します。

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Profile

Maria Lucia Squillari(マリア・ルチア・スキラーリ)

FOUNDER & DESIGNER(創設者兼デザイナー)

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I started sewing directly with cloth, cutting and draping materials intuitively, following its folds and textures as I taught myself to sew. The pleasure the fabric gave me as it flowed between my fingers, magically transforming  into a dress captures me to this day.

I founded Larimeloom in 2007 wen I was twenty years old, giving space to a manual and creative vocation that had always accompanied me. I had a domestic Singer sewing machine, an ever-growing collection of fabrics, and loved a good challenge.

Once I started, I simply could not stop. The hours I was spending discovering the ins and outs of sewing and custom tailoring, the sheer number of garments I was creating, the thrill I felt in noticing problems and finding solutions, led me to improve quickly. With these growing technical skills I was able to translate ideas into dresses that were becoming more and more refined, both in design and tailoring.

Over time I have built a collection of clothes that responds to a very specific idea: offering an alternative to the conventional fashion standard, providing custom dresses and clothes that can  be chosen and purchased anywhere in the world.

私は独学で布を織り、その折り目や質感に従って直感のまま素材をカットドレープしてきました生地が指の間を流れ、魔法のようにドレスに変身していく。そこから得られた喜びは今日まで私の心を捉えて離しません。

2007年、20歳のときにラリメルームを設立し、私の中にあったこの手作業のクリエイティブな天職を活かす場としました。そして国産のシンガーミシンと増え続ける生地のコレクションを用いて素晴らしい挑戦を続けてきました。

一度始めたら、やめられませんでした。縫製や仕立てのを理解するのに費やした時間、作成した膨大な数の衣服、問題を発見し、解決策に辿り着くスリル、それらを通じて私はどんどん力を身につけていきましたこうして高められたスキルにより、私はアイデアをデザインと仕立ての両面においてより洗練されたドレスに変換することができるようになりました。

私は長い時間をかけて非常に細かいアイデアにも対応できるだけの服のコレクションを構築してきましたこれは世界中のどこからでもカスタムメイドのドレスや服を選択し購入することができる、従来のファッション標準に代わるものを提供することが可能となったことを意味します。

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DESIGN PHILOSOPHY

We believe in sustainable, ethical, slow fashion, where the focal points are the quality of the products and the human connections they create.

We use high quality, sustainable and durable natural materials that can accompany those who wear them from season to season, as their style evolves.

We strive to create functional garments. Our collection evolves over the years, not following the fast-paced seasonal rhythms of the fashion industry. We make garments with original cuts and a minimalist design aesthetic, which draw inspiration from the unexpected, pure and harmonious lines of nature.

Garments designed around the person and their needs. A natural, comfortable piece, that will feel like a second skin.

デザインフィロソフィー

私たちは、製品の品質と製品が生み出す人間関係に焦点を当てた、持続可能でエシカルでスローなファッションを信じています。

私たちはスタイルの変化や季節の変化にも耐えられる、高品質で持続可能で耐久性のある天然素材を使用しています。

私たちは機能的な衣服の作成に努めています。私たちのコレクションは、ファッション業界のペースの速い季節のリズムに従わず、何年にもわたって独自に進化しています。私たちの衣服の根底にあるオリジナルのカットとミニマリストのデザイン美学は、予定調和でない、純粋で調和のとれた自然の秩序からインスピレーションを得たものです。

一着一着は一人一人のニーズに合わせてデザインされ、まるで第二の肌であるかのような自然で心地よい一枚です。

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NATURAL MATERIALS

There is nothing more pleasant to the touch than a natural fabric, and there is nothing more exciting to work with. For this reason we select fabrics of the highest quality for our work, made from natural fibers like silk, wool, linen and cotton.

天然素材ほど手触りが良いものはなく、作業するのにこれほどエキサイティングなものはありません。このため、シルク、ウール、リネン、綿などの天然繊維から作られた最高品質の生地を作品に選択しています。

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HAND DYED COLORS

We dye many of our silk fabrics by hand, using natural dyes.

Purple cabbage for a dusty blue, tea leaves for a particularly beautiful shade of ivory, onion skins or  golden rod flowers (Solidago Virgaurea) for a vibrant and bright yellow; and then again, chestnuts for  a warm brown, black-eyed-susan flowers (Rudbeckia) for a marshy green, poppy petals for a delicate  lavender color, cochineal for pink, lilac, fuchsia….

When we need even more color, and can’t find a natural solution for it, we use non-toxic, artificial dyes that are permanently fixed to the fibers using only wine vinegar. This way, we can offer a complete color palette without giving up on sustainability.

シルク生地の多くは、天然染料を使用して手作業で染色しています。

ダスティブルーには紫キャベツ茶葉はとりわけ美しい色合いのアイボリー、鮮やかな明るい黄色にはタマネギの皮金色の棒状の花(アキノキリンソウ、温かみのある茶色のマーシーグリーンには黒い瞳のスーザンの花(ルドベキア) 、繊細なラベンダー色のポピーの花びら、コチニールカイガラムシのピンク、ライラックフクシア…。     

さらに多くの色が必要で、その自然素材での解決策が見つからない場合は、ワインビネガーのみを使用し、恒久的に繊維に固定される無毒の人工染料を使用します。このようにして、持続可能性を諦めることなく、全ての色を提供することができます。

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(↑紅茶の葉)

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MADE IN ITALY

Italy has a strong tradition of craftsmanship paired with an incredibly rich artistic history. Handmade, artisanal productions have always been the pride of our country, with a centuries-old textile and leather manufacturing industry that has made us known all over the world.

From Reggio Emilia, halfway between Milan and Florence, we connect the dots between artistic research, craftsmanship, experimentation and innovation. Here we combine art with technology, tradition with innovation.

We are proud to be able to offer you the values that my family and my passion have given me, through what we are making, and how we are making it.

イタリアには、信じられないほど豊かな芸術の歴史を背景とした強固な職人技の伝統があります。手作りの職人技の作品は私たちの国の誇りであり、何世紀にもわたる繊維と皮革の製造業は私たちイタリア人をを世界中に知らしめてきました。

ミラノとフィレンツェの中間にあるレッジョエミリアで、芸術研究、職人技、実験、革新、その点と点を結びます。ここで私たちは、アートとテクノロジー、伝統とイノベーションを融合させています。

私たちは、私たちが作るものと、その作り方を通じて、私の家族と情熱が私にもたらしてくれた価値を、あなたに提供できることを誇りに思っています。

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ルチアの妹さんの作品であるアクセサリも販売されています。

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普段着の見本。

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夫のマルコもラリメルームの一員。同スタジオ内で事務やサポートに大忙しです。

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ぼくは元々「素でやる人」が好きなんですよね。金とか名声とか義務とか責任とか正義とかでもなく、生まれついた時から備わったまんまで生きている感じ。そうすると自然と「世の中」だとか「みんな」と異なってきたりもするけれど、そんなことも全然意に介さない。「え、これがわたしの普通なんだけど。みんな違うの?」ってなっちゃうくらい自然な感じ。

そういうのに憧れます。それはきっと自分自身が「社会の常識に適合できるように自分を変形させなければアカンのやで」と意識の深いところで思いつづけ(実際できてないけどw)心身をすり減らした反動なのかもしれません。

↑でもご紹介した通り、ルチアは独学で始めています。よくある流行りのファッション誌で見られるような世界には初めから興味がなく、機能性と自然さを、自分から湧き出る情熱のまま追求してきたナチュラルボーン職人。ぼくはそこに「素でやる」感をひしひし感じたし、それをここまで大きな規模にまで育て上げていることに感嘆しました。

ぼくがカメラマンを職業としていた時はこういう人になれたらめちゃくちゃかっこいいなあ〜と憧れていたし、現在でも「生まれついたまんま」になることが自分のテーマとしているので心惹かれてしまいます。

当てもない旅の中でまた素晴らしい人と出会い、その生き方をほんの少しだけでも目撃することができて嬉しかったです。出会いを果たした自分なりの発信で何かに繋がっていくことがあれば、なお嬉しく思います。

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ホームページ

フェイスブックページ

インスタグラムから投稿抜粋

 
 
 
 
 
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