基本的に出会って仲良くなった人には自分の写真(南極のペンギンの写真)で作ったメッセージカードを渡している。本当にささやかなお礼、というのと、自分の名前を伝えること、あと、たくさんの人の協力で行くことのできた南極の風が心地よく吹いたら良いと思っている。
そのカードが尽きたので補充したい。良いプリント屋さんは基本的には都市圏にあるので今がちょうど良い。
というわけでプリント屋をいろいろ検索して、カード200枚を安く注文できそうな場所を探した。
結果から言うと注文する業者を確定させて実物を受け取るまでに6時間くらい時間をかけてしまって、終わる頃にはすっかり暗くなってしまった。
相場が分からないので何件か足を運び、隣町にまで足を伸ばし、結局最初に行った店が良かった、だいたいそんな感じ。今は旅行者用simカードで電話をかけられるということもすっかり忘れて自転車を走らせまくってしまった。こういう細かい用事をうまく処理しようとするといつも不器用になる気がする。
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用事を済ませた後、この後の進路を2択でしばらく考えた。
・まだクロアチアに留まって全然見ていないメインの観光地である海際を見に行くか
やー、クロアチアは正直全然クロアチアっぽい写真を撮れていない気がして、このまま立ち去ってしまうと見ている人もつまらないだろうか。もう一度この地に足を運ぶなんて一生のうちにあるかどうかも分からない。近くにいるうちに見れるところは見た方が良いのだろうか。
でも自分は今、正直「アフリカ行きたいなあ」とすごく思う。なんなら飛行機でアフリカ大陸のどこかしらに行きたいくらい。でも、まあ歩いて到達したい気持ちが何より強いからやらないけれど。
だから、2択の結論は後者にした。
前者はどこまでいっても他人や頭で勘定した損得であって自分の心の底からの思いではなかったから。自分がフォローするべきはいつも自分の正直な気持ちである。
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既に暗くなっていたけど出発することにした。
非ワクチン接種者恒例のPCR検査。国境付近で検疫所はなさそうなので、ここザグレブで簡易PCR検査(100クーナ=1800円)を受ける。陰性反応証明書を無事にゲット。クロアチアでは証明書はメールでPDFファイルとして受け取る。そこに記載されているQRコードを国境で見せるという手順だそうだ。
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走り出した時は首都から、というか、クロアチアから夜逃げするようなイメージだった。整備された道路をたくさんの車に追い越されながら進んでいった。
疲れてきたところでレストランのスタッフに寝場所を尋ねるとその町の付近の湖の辺が静かで安全だということだった。真っ暗な田舎道をガタガタ進んで、湖のほとりにあるバーベキュー用の小屋のような場所でテントを張った。土地の持ち主さんにどやされる心配をしたけれどそれは杞憂に終わった。
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この日ザグレブでは降雪した。
プリント屋奔走を終えて。一日中写真は撮ってなかった。
こんな感じでテスト会場。
夜道でも都市近くは明るい
夜を明かした小屋にて。
プリント屋奔走で45kmくらいは走っているけど進んだ分だけ記載。笑