明け方は-5°Cだったそうな。しばれるしばれる。本当に冬でも耐えられるキャンプ装備のおかげでこんなところでも普通に眠れる。冬は毎晩、この装備が手元にあることに感謝している。
公園にはランニングしている人や犬の散歩をしている人がちらほら見えた。一人の犬の散歩中の男性がこちらにやってきて英語でフレンドリーに声をかけてきた。
マルコさんという人で、このあたりにお住まいだそうだ。自分も自転車旅の経験があるそうで興味を持ってくれたようである。
食べ物を差し入れしてくれるというので、パンとバナナをありがたく受け取った。後ほどさらに食べ物を持ってきてくれるというのでさらに甘えさせていただいた。
マルコさんとはクロアチアについて少しだけ話をした。曰く「クロアチア人やバルカン半島の国々の国民は自国への誇りが足りない」ということだった。バルカン半島の国々ではより良い給料を求めてドイツやスイスに出稼ぎに行く人が多く、実際そのあたりの言葉を話せる人もたくさんいた。こうして自国に留まる人は減少していくのだけど、
景観を綺麗に保つ意識も欠けている。ゴミをその辺に捨てたりする人がまだまだ多く、自分の国へのリスペクトが足りてない。そういう事態をマルコさんは憂いているようだった。
今日は少しだけ観光して溜まっているブログ更新をして、また同じ場所でキャンプするイメージで行った。
やっぱり大聖堂のある風景が壮観だと思う。
電車は、落書きが多かったな。こういうところか、リスペクト。
観光している間マルコさんが差し入れを置いていってくれていたのでありがたく受け取った。
「ビュレックは絶対食べておけよ」ということでおすすめの逸品。バルカン半島どの国でも見かけるミートパイ。クロアチアでもやっぱり美味しかった。材料が同じだからか、最近はビュレックを食べるとシュウマイを思い出す。
この後はずっとカフェで作業をしていた。作業作業作業。旅とブログでワンセット。それがわたしの旅でござい。
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この日はずっと「間違ってる人なんていないし、みんなぼくのことを応援してくれてるんだよ」と思っていた。本当に前よりも進歩したなあと思った。
こんな生き方をしているものだからずっと一定数の人からはディスられているのだろうと思っていたし、そんな奴らは悪鬼共だと思うくらい憎む気持ちがあった。
でもやっぱり結局どこまで行っても自分がどう受け取るかでしかない。ディスられているのかもしれないし、そうだとしたら悲しくなるけど、ディスられていると決めるのも悲しくなるのも自分で決めているわけで、そう思わなければやっぱりそうでないのだ。
むしろ、ディスすらも応援だと捉えることができる。SNSで発信して何にも反応なんかなくても実は応援してくれている。寝場所を尋ねたけど門前払いする人も応援してくれている。盗人も応援してくれている。
解釈は無限に広げることができる。
それを実感できると自分の中に余裕が出てくる。余裕が出てくると他者を想像するゆとりが生まれる。
そのディスの向こうにはその人のストーリーと業があるかもしれない。彼らはそれと対峙することを今生の課題として抱えているのかもしれない。そう思うと、むしろ慈しみすら、まだ片鱗程度ではあるけど感じた。
いいなこれ。気持ち良い。この方向に自分の胆力を伸ばしていこうと思った。