ガンビアにモンテッソーリ教育を導入する活動に取り組んでいるナンシーがぼくの様子を心配してくれて、現在地を教えると近くに住むパテというメンバーと繋げてくれた。パテと連絡をとってソーマで待ち合わせ、しようとしたが結局パテは別件で町には帰らず、代わりに彼と親しい友人と繋げてくれて彼の家に泊まらせていただいた。
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ライスファーム、らしきもの。
ソーマに入ります。
ソーマは横長のガンビアにおける中間地点のような位置。これまでの村と違って一気に人の多い町になった。
待ち合わせに時間がかかるとわかってとある小さなお店の木の下のベンチで休ませてもらっていたらお昼ごはんをご馳走になった。ガンビアお馴染みのプラサをたんまりと。
もはやガンビアで餓死する事はないんじゃないか、と思ってしまうくらい惜しみなくご馳走していただく、飯はその場にいるみんなで囲むもの。なんだか日常化してきているけど改めてこれはすごく美しい文化だと感じる。
溶接工をしているムスタファというおじさんに招かれ、彼の職場で、他の作業員と共に暇した。ムスタファはナイフで空き缶を切って暇つぶししていた。
仕事がないとこうして時間を持て余す。それを体験した瞬間だった。自分がガンビアに生まれたら何をしているだろう。
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パテに繋いでもらったのはこの地域Jadama WardのCouncillor(おそらく議員)のジェロさんと繋いでいただき、彼のお宅に泊まらせていただくこととなった。
ジェロさんは5年任期で今年2期目の当選を果たしたという、この地域でもかなり信頼されている議員だそう。
とてもこじんまりとした事務所を構え、いつも色々な人が相談にやってくるという。
ジェロさんのお宅に向かう。ソーマの町から1キロほど離れた村へ。「この道路も雨季の度に荒れるから整備しなきゃならんのよ」と教えてくれながら進む。
途中会う人会う人どんどん挨拶してなかなか進まない。さすが議員、顔を売るのに余念がない。写真を撮りたくてしょうがなかったが断念。
ジェロさんの家の中で奥さんや義理のお母さん、子供たちや甥っ子姪っ子たちと挨拶を交わして夕食にまたプラサをたんまりいただいた。
議員さんとだけあってお宅が村の人よりもいささかしっかりしていた。久々に蚊帳つきのベッドを使わせていただいた。
シャワーも久々。ずっとオケに水を溜めてかけるタイプだったので。
夜な夜な家の前でお茶を飲みながらジェロさんはいろいろな話をしてくれる。
彼はまだ15も行かないくらいのころ、毎日父から昼食代にもらう1ダラシを使わずに取っておいて月に一度はガンビア国内をさらにはセネガルやギニアビサウへ旅しに行っていたそうだ。鈍臭物臭野郎の自分からすると想像もつかないアクティブさ。すげえエネルギーやな。