HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

ガンビアの太鼓奏者の日本人(Bakau→Yundum)

ガンビアにはタンタンと一般的に呼ばれる太鼓がある。オリジナルではソウルウバという。

アフリカの太鼓といえばジャンベが有名だけど、厳密にはジャンベギニアやマリ、セネガルではサバール、ガンビアではタンタン、と、異なる楽器が主流になる。厳密にはガンビアでメジャーな民族であるマンディンカ族の伝統楽器。サイズが小さく片手はバチで叩く。

催事における演奏の様子。

今日は現地でこのタンタンのプロ奏者として活動されている日本人の関口さんとお会いした。関口さんと繋がることができたのは2週間ほど前、あさひくんが街中で偶然出会って、ぼくにも連絡先を教えてくれたおかげである。事前に関口さんが主催されている日本にガンビアの文化を伝える活動をする団体『ガンビアと歩む会』のホームページも拝見し興味が湧きすぎて連絡させていただいてしまった。

関口さんは現地でご結婚された奥さんと二人住まいのお宅であたたかく迎え入れてくださり、ご自身のガンビアでの体験や感想をたくさん聴かせていただいた。20年前にガンビアの村の太鼓のマスターのお宅に滞在しながら太鼓を教わり、練習を続け、現地でお金をもらいながら演奏をするくらいになったそう。今はムスリムとなりガンビアで結婚され、現地の人々とマンディンカ語で話して馴染みきっている姿がすごい。

ガンビアでは多くの若者が経済的により良い暮らしを求めてヨーロッパに移住したがっているそうだ。村の中にいた何百人という若者が一斉にいなくなる様子は驚きだったという。今のシステムの中では経済を人生の指針にしたくなるのも自然なことだろうと思う。持たざる者は持てる者になりたくなる。

そんな中で文化に魅力を見出す人は貴重だと思う。活動がうまく行って人々が集まってくればお金が巡って若い人にとってもこの国で暮らす魅力につながるなんて未来も有り得るかもしれない。

仮にそこまで行きつかなかったとしても、物質的に豊かになることも社会から認められることも果ては生存することも、大して重要ではなく、自分の心のままで在り続けることに美しさを感じる自分としては、こういった文化活動がその美しさに通じる一つの道に思える。人生の主導権を経済に握られがちな社会の中でその道を選ぶことに冒険的なロマンを感じてワクワクする。

奥さんのファトゥさんが食事を用意してくださいました。

この木の実はなんだろう。

関口さんに連れられてカシューの実を初めて見た。下についているのがカシューナッツ

赤い部分の果汁が良い甘さ。コンビニでジュースとか買わないでこういうのを木から採って食べたら良いよね、という話に納得。

カシューってこんな現代アートみたいな見た目をしているなんて知らなかった。