HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

1時間も歩くと干からびる(Busumbala)

テントの中で起きたらもう汗だく。夜風はなかなか涼しいけれどテントの中に風が通らない。

家の人に勧められてまず朝シャワー。バケツに桶に汲んだ水からコップサイズの小さな容器で救って掛け流した。夏の西アフリカじゃ寝起きにシャワー必須だろうな。

朝食にはパンとパスタと鶏肉をガッツリお出しいただいた。自分好み。笑

自転車の後輪のブレーキパッド(タイヤの回転を止めるために直接触れるゴム板)がすり減り切って使い物にならなくなっている。乗り物として最も重要なパーツ、すぐに直したい。泊まらせてもらっている家に住んでいる若い2人が近所の自転車屋に案内してくれた。

しかしね、あっつい!気温表示は33℃だけどもっと行ってんじゃねえかな?熱帯の湿度の高さが関係しているに違いない。家から自転車屋まで片道1キロちょっと、何軒か回って合計3キロくらい歩いたか。それでもめちゃくちゃ消耗した。水を飲んで1時間ちょっとの外出だけど帰って冷蔵庫に直行するくらい水分が無くなった。

ブレーキパッドはどこのお店にもなかった。お店、というか、トタンの壁でできた小さな小屋の中に砂埃被りまくりの自転車やパーツをぎゅうぎゅう押し込んでストックし、外で作業してるという感じ。最低限のもの以外何も置いていなさそうな雰囲気。自分の自転車はディスクブレーキという、普通のブレーキよりも新しいタイプのものであり、ガンビアの栄え具合を鑑みると入手は難しそう。終始気怠そう対応のおじさんばかりですぐに諦めて「無いよ」で終わった。自分に必要なのはこういうところじゃない。世界を旅してるって言うだけでテンションあがっちゃうくらいの自転車好きのお兄ちゃんがいるところに行きたい。後日、より栄えた場所で大きな店(無さそうな気がする)を探してみることにして引き返した。

それからは投稿文を書くつもりでほとんどスマホと向き合いながら家の庭で過ごして一日が過ぎた。昼も晩もたんまり食事をいただき、服を手洗いで洗濯していただき、いろいろとお構いいただいた。

洗濯物は綺麗に畳んでいただいた。

昼食。床に大皿を置いてみんなで囲むのはセネガルと同じ。

昼食にいただいたのはセネガルでも食べた鶏肉飯。マンディンカ語ではワンプレートという意味の「ベネチンBene tin」と言う。

キャッサバやキャベツにナスをごろっと煮込んでご飯に乗せるスタイルはセネガルと同じ。

「コーヒー」と言われてお出ししていただいたのは英国ティー、紅茶に砂糖が入ったものだった。それからモロッコから続く定番の中国産の茶葉に砂糖たっぷりの甘いお茶、ジンジャーとミントも入っていて美味しかった。アフリカの人々は砂糖を飲み物に当たり前にガンガン入れていく。何か淹れていただく際にに「砂糖入れる?」とか聞かない。自分は出されたものは大体なんでも頂いてしまっていたので砂糖アディクトが始まってる感がある。茶もコーヒーも不味いから砂糖厳禁としてたのに砂糖入れたくなるとか。砂糖って健康の観点だとなんとなくキナくさいので気をつけたくはある。

作業合間に見かける日常風景

一家のおばあちゃんは石鹸を作っていた。

ガンビアでの椅子「キンキウkinkiu」という。木を洒落た形にくり抜いている。

家の中には蟻がたくさん歩いていたり、Gがちょいちょい居たり、カマキリが居たり、鈴虫みたいな虫の鳴き声が室内に響いていたり。床は砂汚れがたくさんあったり、男子達が寝ている部屋はタリベのボランティアで感じたホームレスのおじさん的汗の異臭が漂っていたり、窓があまりついていないので蒸していて暗い。日中室内で過ごすときは扇風機が必須。そんなガンビアの一般家庭の風景のひとつ。

「アートとは既知を惜しみなく五感がする(形にする)ことである」と、ふっと思いついたので記しておく。