HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

32歳になりました

32歳になりました。誕生日はブルガリアのソフィアで出会ったジャグラーの友人宅で書く作業をしたり、街にでてスーパーに行ってパイやパンを買って、また帰ってきて次の行き先を考えたり、また書く作業をしていました。
すると、帰ってきた家主がなんとお祝いしてくれました。

自分の節目なので、今の自分のことを思いつくまま書いてみます。やっていることやよく考えていること、ほぼ一筆書きで、だーっとやってみました。これが32歳になりたてのぼくです。

旅を頑張っています。

とにかく旅するようになりました。具体的に旅先でどんなことをするのかは全然決まっていません。なんにも予定もなく、旅先の地理や歴史もなんにも知らず、大して言葉も喋れず。それでも身体を運んでいけばすごい事が起こりそうな気がして旅しています。

自転車で旅をすることとか、まあまあ丸腰で旅をするこの感じははなかなか誰にでも真似できるものではないと思うし、せっかくならその中で出会えた体験を旅できない人に共有できたら面白いんじゃないかと思って、こうして記していくことにも同時進行でトライしています。ついでに後々喋ることにもトライすると思います。

気持ちに全てがついてくるのか。そこを一番見ています。

多分「ちゃんとしたくなっちゃう気持ち」と「ぶっとばしたい気持ち」の両方がいつも自分の中で喧嘩してるんですね。これをやるにあたってはちゃんと収入を得る手段をちゃんと整えたくて考えました。定義も曖昧ですが自分なりに「ちゃんとしたかった」んです。でも、一方でめちゃくちゃ理解しているのはそんなことやろうとしたって無理なこと。詰まるところそんなのは嘘で建前であること。そして結局「ぶっ飛ばしたい気持ち」についていきたくてしょうがないこと。そんなわけで、いまは投げ銭という形で自分の銀行口座を自己紹介ページに貼り付けています。悩みながらもなんだかんだ自分の一番わがままな方法をとらせていただいています。多分これからもっとこっちにアクセルを踏み込んでいきます。ピュアな思いを形にして生きている人もたくさん出てきている昨今、自分なりのサイズでそこに挑戦している最中だと思います。

今の自分のそのままで行く

旅をしながら旅の様子を伝えて投げ銭をいただきたいと思っているので、見ている人にどんな価値を出そうかなとかそういうことをよく考えたりします。
でもそれを客観的に見ちゃうと自分はかなりうまく行かなさそうに思えます。
たとえば旅先の国の歴史背景について詳しいわけじゃないから、旅の記録を書いてもすごい学びみたいなものを与えることはできない。いろんな美味しそうなお店を回ってグルメリポートとかもそんなにやる気にはならない。もっぱらスーパーでパンやチーズの一番安くて大きいものを買っているだけです。役に立ちそうなものがない。
とても良い一眼レフとパソコンを持っているから写真で頑張れたらと思うけれど、つくづく今ひとつ情熱が足りないなあと思います。ストックフォトとかそういう商売に出せるような一枚はなかなかむずかしい。
旅の様子を伝えるのに面白い文章でも書ければ良いけれどそこは写真以上に難しく感じます。英語は話せないわけじゃないけれど理解度はいつも半分くらいです。もちろん他の言語はもっとできません。
詰まるところ自分が持っているものは体力と気力となんとなく良いやつっぽく笑うことくらい。ちょっと盛ってるかもしれませんが、評価を正直に書くとそんなかんじで、こんなんで投げ銭もらったり人に助けてもらって旅を続けられるのかなあと思うことがよくあるのですが、それを踏まえた上で、そのまま行ってみようと思っています。
で、この、まさにそのまま行くってところにひとつの希望を見出しています。いろんな正解がある時代になったような気がします。いままでは出来なかったなかったような生き方が成立してしまう。なんかこう信じれば本当にできちゃうみたいなことがほんとうに起こるんだろうなと思って、自分はそのままのこの自分で突っ込んでみることにしています。

背筋を伸ばして空っぽになること

旅って意外と考えることが多くて、スマホやパソコン画面を眺めすぎたり、頭の中で解決しない悩み事と取っ組み合ったり、急に弱気になって「おれ大丈夫かなぁ」とか考え出したり、総じて頭と身体がカチコチになることがよくあります。生来なにかと力む癖があるので、たぶん人一倍硬いです。
こうなるともう良い気分を感じられなくなるので、まっすぐな姿勢になって頭の中のことをお空にパーっと返す、みたいなことをよくやっています。それで抱えていた問題がどうなるのかというと、その時その時でまちまちなのですが、とりあえずちょっと良い気持ちになれます。あの、これだけで具体的に目の前の出来事が解決する確率は極めて低いです。けど、清々しく何かに手をつけ始めることができます(あるいは辞めたりできます)。リセットしているという感じかもしれません。これを自分の「本来の姿勢」と呼んでいます。で、ぶっちゃけてしまうと大切なことはこれだけなんじゃないかと思っています。これだけ守ればあとは全部大丈夫。こういう姿勢でいることがもうそのまま人生の目的でも良いような気すらします。ほら、そうこうしてるうちに次やりたいことが浮かんできた。

大丈夫

所々から滲み出てると思いますが、ぼくはほんとうに弱気です。健康な身体なのに情けないのですが、すぐに「大丈夫かなあ」と心配しているし、とくに他人と関わる時なんかはものすごく顔色を気にします。

「そんなもの全部気のせいですよ」と何度言い聞かせてもそうなってしまうのでこれはもう自分はそんなかんじなんだと思います。だから先ほど書いた「背筋を伸ばして空っぽ」をやるようにします。旅に期限はないのでゆっくりで良い。とにかく何度も背筋を伸ばして空っぽにします。「大丈夫」と確認します。ほんとう、そうなんです。ただ生きていくだけなら、工夫したり助けてもらったりでいろんなことができるし、迷惑をかけちゃっても「なんてことないさ」と笑ってくれる人はたくさんいます。こうして生きてることは罪でもなんでもないし、むしろ幸せに生きてほしいと願ってくれる存在がいるくらいです。ずいぶん安心ありがた人生です。
つまり、ほんとのところ、幸せを感じて健やかに生きるのってすごく単純で簡単なんです。ちょっと灯台下暗し的な状態になってるだけなんです。大丈夫なんです。ダメだと思ったらいつもこんなふう感じで本来のことを思い出すようにしています。

この身を使い続ける

自分の脚を動かしたり、自分の言葉を書いてみたり、自分の身で世界を回ってみたり、この身をあれこれ使ってみている最中のような気がします。いや、ね、それはすごく大切なことのような気がするんですよ。人間のいちばん面白いところってちゃんと一人一人の中に眠ってるんだと思うんです。自分の中にちゃんと最高の何かが埋もれてるんですよ。それを客観的な視点とかでジャッジしちゃうから顔から血の気が引いていって孤立するんですよ。
旅なんぞ、金と交通機関があればすぐにどこにでもいける。わざわざこんなに体力と時間をかける必要なんてない。でも多分金と交通機関を使っていたらここまで会ってきた人とは会えなかった。その人たちとの素晴らしい経験もなかった。多分もっとやるともっと予想だにしなかったすごい面白いことがあるよ。これは。絶対なんかあるんです。この先にすっごく面白いなにかが。まだまだ使い込んでみます。

ぼくの32歳はこんな感じです。これ書いたら背筋まっすぐ伸ばしておきます。

 

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