マクロコリと言う小さな町のあたりで寝場所を探すために聞き込みをしていた。そこで立派な教会を発見した。
「困っていたら教会で泊まらせてもらえることもある」と別の町できいていたので、ここではどうかとその周辺の住人に聞き込みを始めた。
早速、ぼくの姿を見るなり自分から手を上げて挨拶してくれる人を発見。
ちょっと期待をして事情を説明した。
が、この教会ではどうやら泊まるのは難しいとのことだった。
お別れしてその場を離れ、また別の寝場所を探すために自転車を走らせた。
道端の人に聞き込みを続けるも良い場所は見つからない。
1時間ほど聞き込みをしてからだろうか。
さっき教会のことを尋ねた人が車で追いかけてきた。
「まだ寝場所は見つかってない?今晩だけならあの教会でも大丈夫。誰かに何か言われたらぼくに連絡すれば良い。」
わあ〜!助かった〜!!
「わざわざ探しにきてくれたんですか?」と尋ねると
"Why not? We are the people!"(もちろん!同じ人間でしょう?)
と笑顔で返してくれた。
教会は広い敷地でテントを張って眠るのにとても快適そうな場所だった。
水道もついていたので人目から隠れて体を洗うこともできた。
教会についたところで「夕飯は食べた?」ときいてきたくれたので正直に「食べてません」と答えると家から食事を持ってきてくださった。
石鹸までいただいた。これもありがたい。
「困ったことがあったら連絡してね」と電話番号とFacebookを交換してもらった。
教会のそばでのキャンプはとても快適だった。
寝ている時に犬があたりを嗅ぎ回っていたりしたけれど特にぼくの睡眠を邪魔したりはしなかった。
翌朝、彼らの家にご挨拶をして自転車をまた走らせた。
"Why not? We are the people!"
ってとても良い言葉だなあ。今度自分も使おう。
この出会いは後に忘れられないくらい大きな旅の思い出に繋がっていく
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